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AVP2 エイリアンズVS.プレデター

☆☆☆☆
グレッグ・ストラウス
価格
なんでしょう・・・
結末が何よりいただけません。今までの全てがなかったかのような振舞い方。一体、この戦いはなんだったのかと思わされます。しかも暗闇で戦うエイリアンプレデターがわかりにくい。生物の遺伝的な要素を感じさせ...
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これはヒドイ。。。前作『エイリアンVS.プレデター』ではプレデターが何か男前だったりして、それなりに楽しめたんだけど、これはちょっとヒドすぎる。

まず画面が暗くてエイリアンなのかプレデターなのか分からないし、ストーリーもよく分からない。これじゃ映画じゃないだろう。。。

(「Oricon」データベースより)
世界中で圧倒的知名度を誇る2大モンスターによる生き残りをかけたバトルを描いた『エイリアンVS.プレデター』シリーズ第2弾!前作の衝撃的ラストからその後…。新種“プレデリアン”誕生によってさらに熾烈極まるバトルに、人類は果たして!?


ストーリーとしては、アメリカのとある田舎町でエイリアンが人間を虐殺しまくり、そのエイリアンプレデターが狩りする、という内容かな。何か見境なく虐殺しまくるのはエイリアンだから仕方ないにしても、わざわざ子どもや臨月の妊婦が襲われて腹を食い破られるのまで映像化するのはどうなの?って思った。肝心のエイリアンプレデターはよく見えないのに、こういうのばかりよく見えてしまうのはどうなんでしょう。。。

それにプレデターを寄生宿主にした新型エイリアンプレデリアン”が暴れまくるんだけど、画面が暗くてどのヘンがプレデリアンなのかが全く分からん。何かプレデターみたいなドレッド風のヤツが頭についてるっぽいが。

あ、人間もたくさん出てきます。何かこういった田舎町の映画では必ず登場する保安官とか、町の若者風の男女とか。あ、あと一応主演らしいんだけど、軍役から夫と娘がいる自宅に帰ってきたばかりの女性兵士、ケリーなんてのもいて、えっと、これが何と『24 -TWENTY FOUR- シーズン3』の萌えキャラ、ミシェル役のレイコ・エイルスワースだったりして、ちょいビックリ。つーか、最後のシーンまで彼女とは気づきませんでした。

プレデタープレデリアンの最後の直接対決の最中、軍が町に核爆弾を落とし、町ごとふっ飛ばしました。えぇぇぇ???これってプレデターエイリアンの対決じゃなかったの???確かにそれを地球でやるってのは迷惑でよそでやってくれよと思うけど、映画としてはこの怪物同士の対決がメインになってるんだと思ってたので、ちょっとビックリした。。。

まぁ、評価ポイントとしては、久々にレイコ・エイルスワースを見られたってだけかと。それすらも最後の最後で気がついたワケだけど。。。

AVP2 エイリアンズ VS. プレデター@映画生活

グレッグ・ストラウス
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凄いフィギュア・・。
22cm×32cm×39cmのメガトンBOXに入って我が家に到着しました。取っ手付きの専用ダンボール外箱が保管用には嬉しいですね。透明ケースにプリデリアンがいい感じでしゃがんだ格好で鎮座していました...
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朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕

★★★★
今野 敏
価格
オトナ向けかな
夫婦、家族というのは不思議なものだ。特に日中外に出て仕事をし、また、夜も遅くなり、週末もなかなか家に居着かれないようなそんな、ご主人様と、奥さん、娘さんらのほかの家族との付き合いというものは、なかな...
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今野敏の「警視庁強行犯係・樋口顕」シリーズ、第二弾。

今回は家族愛がテーマといった感じか。前作『リオ』では、主人公の樋口のキャラになじめず楽しめなかった。事件に巻き込まれた美少女に惚れてスタンドプレーに走るし、世代論で愚痴るのもウザいし、さらに天然嫌味キャラってのも読んでて痛々しかった。

それに比べれば本作はなかなか楽しめた。樋口の天然嫌味キャラも若干だけど鳴りを潜めたし、世代論の愚痴りはなくなった。ただし、今回も妻の失踪でスタンドプレーに走るけど。。。でもまぁ女子高生に惚れての暴走ってワケじゃないのでいいかなと。

ただ、やっぱり樋口に魅力は感じられなかった。。。単なる捜査モノとしては若干楽しめたけど、やはり『隠蔽捜査』シリーズほどのハマリ感はない。まぁ、このシリーズも次の第3作が最後なので、近々読もうとは思う。

(背表紙より)
あの日、妻が消えた。何の手がかりも残さずに。樋口警部補は眠れぬ夜を過ごした。そして、信頼する荻窪署の氏家に助けを求めたのだった。あの日、恵子は見知らぬ男に誘拐され、部屋に監禁された。だが夫は優秀な刑事だ。きっと捜し出してくれるはずだ――。その誠実さで数々の事件を解決してきた刑事。彼を支えてきた妻。二つの視点から、真相を浮かび上がらせる、本格警察小説。


前作ではその仲の良さが魅力的に見えた樋口家だったが、本作最初の方では何か微妙な雰囲気だった。特に樋口の家庭への覚めっぷりがスゴイ。結婚が決まってから妻への性的関心がなくなっただとか言ってるし。。。読んでいて何とも言えない嫌悪感に包まれた。。。

でもまあ、今回は妻の恵子が誘拐される話なので、妻が誘拐されてからの樋口の心境の変化とか、事件解決後の感動に結びつけるために敢えてそう書いているのだろう。ただ、演出が露骨過ぎると返って覚めちゃうなぁ。

で、何かよく分からないうちに妻恵子が誘拐される。アルバイトの下訳(翻訳前の下書き)を翻訳家城島直己の家に届けた帰りに、スタンガンと白いミニバンでさらわれる。何も知らずに帰宅した樋口は、妻がいないことにまず腹を立て、そして次に恵子が愛想をつかして蒸発したのかと怯え始める。なかなかのKYっぷりだ。でもまぁ、最後はやはり有能な捜査官ってことで、何とか誘拐の可能性を考え始める。あ、ちなみに樋口の役職は警視庁捜査一課強行犯第三係の係長ってことで、まぁそれなりに出世していると思われる。

すぐに捜索願いを出したところで事件性の無い失踪は3日ほど様子を見るという警察内部の事情を知っているため、樋口は独自捜査を展開しようとする。幸い土曜日ということもあり午後からはフリーのはず。じっくり捜査するぞ〜、と思ったのかどうかは分からないが、何か同じ強行犯第一係の係長、天童警部補から極秘任務を申し付けられる。なんでも警視庁の警備部長に脅迫状が届いたらしく、警察内部の犯行の可能性もあるという。内部の不祥事を隠すために極秘に捜査本部を立ち上げることになった樋口。事件の性質上、警務部と公安との混成本部になるという。警務部は人事管理部門で警察官の犯罪や非行をチェックする役割を担っているとのこと。公安はスパイや思想犯を対象とした隠密部門といったところか。

それから樋口と天童、同じ強行犯係の係長だけど、一係の係長というのは他の係長より格上らしい。天童は捜査一課の中では課長、管理官に次ぐNo.3という立場らしい。うーむ、よく分からん。。。

それでも本格的な捜査本部立ち上げは月曜からだから、土曜の午後と日曜日で何とか解決しようとする。前作でも登場した相棒、荻窪署生活安全課の氏家巡査部長を頼り、独自捜査がスタートする。

捜査を始めると樋口がいかに恵子との会話を適当にしていたのかが改めて明らかになる。なんと樋口は恵子の下訳の届け先を全く知らなかった。それでも、恵子の机にあった出版社に問い合わせ、何とか届け先である城島直己を割り出すことに成功。城島宅のある初台周辺での聞き込みの結果、恵子の目撃情報も入手できた。

犯人の可能性があるのは2人。一人は翻訳家の城島直己。もう一人はこの地域の地域課警察官で樋口を慕っていた安達巡査。樋口は自分を慕う安達を犯人とは思いたくないのと、何か自分の知らないところで恵子と知り合っている城島への嫉妬心から、城島を根拠も無く疑う。もう心が狭すぎる。。。(泣) 氏家が止めたからよかったが、下手をすると別件逮捕しかねない勢いだった。つーか、捜査令状無しで家宅捜索までしちゃうし。。。

読者にはかなり早い段階で安達が犯人ってのがミエミエなのに、有能な捜査官のはずの樋口は全く気がつかないのも不自然なところ。やはり愛妻の危機で思考がパニックなってしまったということだろうか?

身に覚えの無い事件で家宅捜索までされた城島だったが、なんと樋口に重要な情報を提供する。ニクいなぁ。もう主人公の樋口がダメダメすぎるから、氏家や城島がかっこよく見えちゃう。

で、結局安達が犯人なワケだけど、何と警備部長脅迫の犯人もコイツだった。んで、コイツがまたどうしようもない。一人っ子で、仕事人間の父とはほとんど触れ合いがなく、厳しい母親に躾けられてきたらしい。その歪みで何か自分勝手で完全主義者っぽくなってしまったという。何かこの辺にあたって大人の責任だとかなんだとかって始まるワケだが、これって前作でも似たような説教臭さがあったので、このシリーズ特有のテイストなのかもしれない。ウザイなぁ。。。

あ、で、タイトルにもなっている「朱夏」って何だ?って話が最後に分かる。そもそもタイトル的に夏の話なのかと思ってたのに、クリスマスから年末にかけての真冬の話だし、どういう意味があるのかと気にはなっていた。どうやら人生を春夏秋冬で例えると、青春−朱夏−白秋−玄冬となるらしく、若い頃の青春時代の後に来るのが朱夏だという。人は青い春で若さを謳歌し、赤い夏で人生の充実を楽しむ。そして枯れた味わいのある白い秋を迎えて、やがて黒い冬で人生を終えるという。なるほど〜とは思ったけど、何かこのシリーズ、説教臭いんだよなぁ。。。

今野 敏
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LAST

★★★★
石田 衣良
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安全な場所にいることの絶対的安心感
読みながら、時折こみ上げてくるこの苦しさはなんなのだろうか?そんなに苦痛になるなら、読まなければいい。読むことから逃げたいのなら、いっそこの本を投げてしまえばいい。……そう思うくらい、時々旨の奥底で...
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4TEEN』で直木賞を受賞した石田衣良が受賞後第一作として発表した作品で、ギリギリまで追い詰められた主人公たちの最後(LAST)の一撃を書き連ねた短編集。

どの話も暗くて重くて底なし沼のような世界が舞台になっているが、なぜか妙にリアルで、読んでいるだけで引きこまれそうな気分になる。

ただ残念なのは、どの話も設定が似ていて、だいたいが金かセックス絡みということ。もう少し違った形での追い込まれ方も見たかったかな〜。それぞれの悲惨な状況にちきんと理由をつけているのは好感が持てるが、理由のない理不尽な追い込まれ方ってのもあるんじゃないかと。まあ、人間が身を滅ぼすきっかけなんて金とセックスぐらいなのかもしれないけど。

(「BOOK」データベースより)
外国人窃盗団に雇われ、通帳から現金をおろす出し子の男が最後に打った手は(「ラストドロー」)。住宅ローンに押し潰されそうな主婦が選んだ最後の仕事とは(「ラストジョブ」)。リアルで凶暴な世界に、ぎりぎりまで追い詰められた者たちが、最後に反撃する一瞬の閃光を描く。明日への予感に震える新境地の連作集。


1つ1つの感想を書いておこう。

ラストライド(LAST RIDE)
製本工場の事業失敗で多重債務を抱えた男の話。闇金の取り立て頻度が減ったと思っていたら、自分の複数の闇金債券がひとまとめにされ、その債券を買い取った会社から家族を売るか自分が死ぬかという無茶苦茶な選択を迫られる。最後に乗り込んだ車の中で、家族は売らないと決心した主人公。結局その先はどうなったのか分からず、、、ちょっと残念だが、やはり一矢報いたと思いたい。

ラストジョブ(LAST JOB)
これは借金とセックスの話。ただ、不思議と汚さはない。住宅ローンに追われた普通の主婦が出会い系で知り合った身障者と援助交際をしたことがきっかけで、最後は身障者向けセックスボランティアという天職に就くという話。こういう仕事って本当にあるのかな?つーか、夫が無責任すぎる。。。

ラストコール(LAST CALL)
ホラー要素が強い異色作。家族も持たず一人気ままを楽しんでいる男が主人公。出会い系に押されて廃れたテレクラが舞台。テレクラにテレビ電話があること自体初めて知ったが、女性用にテレビ電話付きマンションを無料開放してるってのもなるほどな〜、と思った。まあ、今はもうテレクラなんて見かけないけど、よくできたシステムだったんだな〜、と感心してしまった。で、主人公が受けた電話の相手は、15歳の頃から200人以上の男を相手にしてきたという話上手な20歳の女性。テレビ電話に切り替えてからも話ははずみ、過去に見てきた特殊な性癖の話で盛り上がっていたが、いつしか話はおかしな方向に。。。女は自らの犯した殺人を告白し、そしてカメラの前で首を切って命を絶った。血に染まるモニター映像や死ぬ直前の顔面蒼白な女性の表情など、かなりリアルでホラーな描写だった。

ラストホーム(LAST HOME)
借金に追われ、職も住む場所も失った男が上野公園のホームレスグループに自分の居場所を見つける話。雑誌拾いがホームレスの稼業となっているのは知っていたが、買い取り価格が1冊50円だとは知らなかった。もっと安いと思ってたのでちょっとビックリ。

ラストドロー(LAST DRAW)
これ、なかなか面白かったなぁ。借金を抱えた男が外国人窃盗団の出し子(盗んだ通帳から現金をおろす役)になる話。銀行での現金化が予想外に簡単で驚いた。今でこそ振り込め詐欺の対策とかで銀行も厳しいチェックをするようになったが、一昔前は本当にザル状態だったようだ。文庫版あとがきで著者も書いているが、一時期の銀行は預金者の金に実にいい加減な対応をしてきたらしい。最後に身の危険を感じた主人公が取った手段がちょっと無理があったかな。でもまぁ、痛快作だった。

ラストシュート(LAST SHOOT)
ベトナムの幼児売春の話。一番重くてキツい話。主人公は医者にカメラマンとして雇われた男。医者は通常の女性が愛せない重度の幼児性愛者で、カメラマン同行でベトナムへ渡り、自分の行為を撮影し、次の渡航までのオナニーネタにするということらしい。初めは仕事と割り切っていたカメラマンだったが、小さい少女との行為を見せられ次第に悩み始める。東南アジアでは幼児売春の相手をするために特殊な漢方で膣を伸ばしたりしてるらしい。。。結局最後の売春相手、5歳の男の子(つーか、幼児なら男でもいいらしい。)に刺されて医者が死亡。何かいい気味だ、とも素直に思えないダークな作品だった。

ラストバトル(LAST BATTLE)
またまだ借金漬けの男が主人公。新橋の看板持ちを1日やった日当が、借金返済でほとんど消え、1日千円しか手元に残らない。悲惨すぎる。。。そんなある日、男の債権を持つヤクザから縄張り争いの決着のために一仕事をするよう依頼を受ける。依頼内容はロシアンルーレット。。。縄張り争いがこじれてお互い引くに引けない状況になった2つのヤクザ団体。互いのメンツを保つため、死体の一つもなければ収まらないらしい。というわけで両方の団体から生贄が出てきてロシアンルーレットをすることになった。ロシアンルーレットの前夜、ヤクザの計らいで豪華な食事と高級ソープ、高価なスーツと靴、それから高級ホテルが与えられ、いざロシアンルーレットに。まぁ、予想通りなんだけど、その相手ってのが友人の看板持ちだった。結局、ヤクザに恨みを持つ少年の放火のドタバタに乗じて、どちらも助かり、警察に保護されたけど、ヤクザってそんな甘くないだろう、と心配してしまった。

石田 衣良
価格
現代社会の一端を垣間見る
この本は7つの短編から構成されている。共通するテーマは「人生の崖っぷちに追い込まれた人々は、どういう行動を選択するのか?」例えば、運転資金に苦しむ町工場主に、闇金からの最後通牒が突きつけられる(『ラ...
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自然の中に隠された数学

★★★☆☆
イアン スチュアート
価格
数式のない複雑系科学の入門書
物理学を筆頭とする従来の要素還元型の自然科学で取り扱うのが難しい問題がある。そういった問題の一部に対して、複雑系科学をはじめとする非線形科学が有効かもしれない。本書では、カオス理論や複雑系科学によっ...
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ちょっと想像とは違った本だったけど、それなりには楽しめた。複雑系やカオス理論といったとっつきにくい科学を分かりやすく説明してくれる良書だとは思う。数学的な記述に頼らず分かりやすい言葉で説明してくれるので文系の人でも読めるんじゃないかと。ただ、著者が何を言いたかったのかが全く分からなかった。

それから訳がイマイチ。もう少し分かりやすい訳なら理解が深まっただろうし、この訳のせいで理解できてなかった部分もかなりあるんじゃないかな。

つーか、この訳って文学的というかちょっと難しい単語や難解な言い回しが多いので、むしろ文系の人の方が取っ付きやすいのかもしれない。。。それって数学啓蒙書としてはアリなのかな???

(「BOOK」データベースより)
私たちはパターンの織りなす宇宙に住む。惑星はきちんと軌道をめぐり、ヒョウはいつも斑点の模様だ。さらに、でたらめでとらえどころがないと思われていた現象にも、複雑な秘められたパターンが見いだされつつある。この世界には一体、どんな法則が隠されているのか。カオス理論から複雑系の科学まで世界の謎をとく鍵を示し、自然認識の変革をせまる。


前半はかなり穏やかというか退屈な展開。何を伝えようとしてるのかが掴めないまま後半に入ってしまった感じだ。

花弁の数にフィボナッチ数がよく現れるとか、木星の衛星イオ、エウロパ、ガニメデの公転周期の関係など、ちょっと気になる小ネタを出しつつも、全体としては何を言いたいのかが掴めない。

ちょっとウケたのは、数学の証明において最も大事なのは興味深い筋書きであると説いた後、一般への比喩としてストーリーが穴だらけの映画の酷評をしていたところ。

「ゲリラが空港の管制塔で使われている電子装置を閉鎖し、自分たちのシステムととりかえて空港を占拠してしまう。空港当局と主人公は映画の映写時間にして半時間以上、物語の進行時間では数時間ものあいだ、空港に接近してくる飛行機と連絡がとれずに苦悩する。飛行機は着陸の指示を待って上空を旋回し、燃料はどんどん減っていく。だが、誰一人、わずか50キロ先に完全な機能をそなえた第二の空港があることも、最寄りの空軍基地に電話することも考えつかない。撮影技術はすばらしく、お金もかけているのだが――ばかばかしくて話にならなかった。」

とこんな感じで『ダイ・ハード2』と思われる映画をこき下ろしていた。何か一緒に映画見たくね〜。つーか、著者はこれを数学者の批判基準と言い切っているが、だとしたら数学者と娯楽映画は見ちゃダメだな。

そんな感じのグダグダが続くのかと思ってたら、ちょうど真ん中あたりの「バイオリンからビデオへ」の章から、だんだんと面白くなってくる。

というわけで、ここから各章ごとに軽く内容を残しておく。

5「バイオリンからビデオへ」
バイオリンの弦の解析から始まり、波動方程式、電気と磁気の統合、電磁波の発見、無線電信へとつながる思考の連鎖から、ついにはビデオやテレビ、レーダーへとたどり着いた圧巻のリレーを紹介。

6「破れた対称の美学」
二十面体のウイルス、オウム貝の渦巻き、砂丘の斑模様、ハチの巣の六角形、銀河の渦巻きなど、我々の宇宙に見られるパターンについて説明している。これらのパターンは対称性の破れが原因となっており、これがなければ、特定のパターンを持たない、すなわちどこを取っても全く区別がつかないものとなってしまう。そしてこの対称性の破れこそが、宇宙誕生初期に発生した対称性の破れの名残であり、もしも異なる方法で対称性が破られたならば、我々の住む宇宙はまた違ったものになっていたはずだという。うーむ、分かったような分からないような。平行宇宙の存在を思わせるような話だった。

7「生命のリズム」
歩行などの生命が刻むパターンについての考察。例えばウマの歩行の場合は、普通に歩く他にも、はや足(トロット)、普通駆け足(キャンター)、最高速駆け足(ギャロップ)があり、これらの動作はただ速くしただけではない根本的な違いがあるという。また、こうしたパターンは4本足の動物だけでなく、2本足のヒトや6本足の昆虫にも応用できるという。続いてホタルの興味深い明滅にも驚くべき生命のリズムがあるという。これはホタルの大群が同時に点滅する様についての考察だが、ある数学モデルの中では必然的に起こる現象ということで説明できるらしい。何かよく分からんが、ホタル同士が相互作用する結合振動子の集団として考えればアリなんだとか。うわー、分からん。。。まぁ、最後にこうした生命活動の中に現れる特徴的なパターンを単にDNAの配列によるものと片付けてしまうのはダメだというのは納得できた。

8「サイコロは神になれるか?」
ここではカオス理論について説明している。例えば気象の変動など、これまで全くランダムな振る舞いと思われてきた自然現象も実はカオス理論で説明ができるという。蛇口の水の滴りパターンを例にあげると、最初はポタ−ポタ−ポタ−ポタだったものが蛇口をゆるめることでポタ−ポタリ、ポタ−ポタリの2滴周期のパターンとなり、さらに次はポタ−ポタリ−ポト−ポトリの4滴周期、ポタ−ポタリ−ポト−ポトリ−ボタ−ボタリ−ボト−ボトリの8滴周期といったように繰り返しの周期が倍になっていくという。このように一見ランダムに見える振る舞いも、この周期倍増カスケードで説明できることが多いという。そして、この周期倍増カスケードには必ずδ(=4.669)が関わってくる。蛇口の滴りの例では、蛇口をひねって追加する水量は周期が倍増するたびに4.669の因数で減少するらしい。そして、他にも液体ヘリウム、水、電子回路、振子、磁石、振動する列車の車輪などの周期倍増カスケードの中にも、このδが現れるらしく、自然現象の奥深さには驚かされた。あ、何か日本で発明されたというカオス皿洗い機ってのが紹介されてたが本当にあるのかな???

9「複雑系の単純さ」
水滴のかたち、動物集団の固体数の変動、植物の花弁の数を例にあげて、複雑系の中に潜む単純さを説明する。

水滴のかたちというと、一般的にはぴちょんくんみたいなヤツを思い浮かべるが、実際には非常に複雑だ。そういった複雑さの中にも実は単純な対称性が見出だせるという話だが、これがまたかなり難しい。何か「みごとではないか!」で説明を締めくくっているが、正直そこまで感嘆に値するとは思えなかった。多分、ちゃんと理解できれば「みごとだ!」と言えたんだろう。

動物集団の固体数についても正直理解できなかった。生態系の中で様々な要因で増減する複雑な固体数モデルを単純な微分方程式で近似できるよ、ってことだと思うんだが、それが何か?って感じ。

最後の花弁の数については、フィボナッチ数も黄金角も知っていたので十分理解できた。隣り合うフィボナッチ数の比は極限値φ[=(√5−1)÷2=0.618034…]に近づく。また、360°−(1−φ)から黄金角137.5が算出できる、といった話。そして、このフィボナッチ数由来の角度が、植物の葉や花弁の配列に顕著に現れるという話でまぁ有名な話だ。最も効率よく原基を配置するための自然の微調整の結果らしいが、そもそものフィボナッチ数の定義から考えると非常に不思議な話でもある。まさに自然の中に隠された数学のミステリーだ。

と、こんな感じで後半はなかなか読み応えのある展開だった。

そして、よく分からないエピローグへと続く。数字を扱うマセマティックスに対して形を扱うモルフォマティックスの必要性を説いているが、これがまたイマイチよく分からない。まぁ、現実にはない学問だから理解できなくて当然といえば当然なんだけど。。。で、力学系、カオス、対象性の破れ、フラクタル、セル・オートマトンなどがまとめられれば、モルフォマティックスに到達できるかもしれないらしい。

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封印された『電車男』 (Love & Peace)

★★★☆☆
安藤 健二
価格
電車男の真実
著者が電車男に関する長い過去ログをすべて読んだ努力には感心しました。確かに個人的な意見が含まれていないと言っては嘘になりますが、実際の電車男の行動や心のうちを論じているのはおもしろいと思います。電車...
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デビュー作『封印作品の謎―ウルトラセブンからブラック・ジャックまで』の取材姿勢がすばらしかったので、あの『電車男』をどういう形で処理しているのか興味深かったが、ちょっと期待し過ぎたかも。

「中の人」による編集の妙とそこから見え隠れする電車男の別の人格、そういったところを追っているが、所詮は匿名掲示板のカキコミなんだし、何もそんなに真剣に突っ込まなくても、と思ってしまった。

結局、著者は何がしたかったのか分からなかった。。。あ、単行本『電車男』と同時並行で読むと、また違った楽しみ方ができるかもしれないとは思った。

(「BOOK」データベースより)
ニセ電車男、毒舌ムーミン、不治の病の男、そして…セックス。ベストセラー『電車男』には、実際の掲示板での膨大なやり取りの、たった6.4%しか収録されていなかった!「残り93%の物語」の叫び。


『ネット発の純愛物語』としてベストセラーとなった単行本『電車男』は、2ちゃんねるに書き込まれた全ログのうちのたった6.4%しか掲載されていないという。まあ2ちゃんねる特有の見るに堪えない書き込みなんかは削除すべきだし、あのテの出版物としての制限文字数もあるだろうから、別に6.4%という数字自体に驚きはなかった。

著者によれば、この削減に編集の妙があるとのこと。確かに恣意的な編集かもしれないが、そもそも刊行物なんてそんなもんだろう。まぁ、封印モノの名ライターには許しがたいことだったのかな?

まあ、著者の主張にもなるほどと思う箇所も多々あった。

電車男の話と言えば、女性との交際経験が全くないオタク男が、ネット住人からのアドバイスを受けて、ついには憧れの女性と交際するに至る、という微笑ましい美談というのが通常の見方だ。

だが、氏の調査によれば、電車男は自分の都合のいいレスにしか反応しておらず、都合の悪いレスは無視しているという。つまり、そこには相談やアドバイスは存在せず、電車男の巧みな誘導によるものなのだという。しかも、「中の人」によるまとめサイトや単行本では、こうした都合の悪いレスをそぎ落としているため、こうした事実が隠されてしまっているという。

そして一番大きな隠蔽は、単行本でのエンディング後の話で、著者の言うところの「封印エピローグ」だ。ここでは住人の必死の説得を無視して、エルメスから求められたセックスについて書き込もうとする電車男がいた。まあ、結局はセックス直前までの描写で終わり、一方的に立ち去ってしまうのだが。。。

こんな感じで、世間一般に語られている『電車男』の別の一面を垣間見るのにはいいかもしれない。確かにトリップ漏れ事件なんかは怪しすぎで、自作自演の匂いがプンプンする。まあ、2ちゃんねる発のストーリーってことで、そういった可能性も含め、全てを楽しめばいいんじゃないかと思う。

何となく、2ちゃんねる管理人ひろゆき氏の「嘘を嘘と見抜けないと…」という発言を思い出してしまった。

中野 独人
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やらせ説が根強い本作ですけど
僕は本当にあった実話なんじゃないかと思うんだよなあ当時の2chにはこの程度のクオリティーを誇る名スレは沢山あったしそれ以前に2chのスレ本がヒットした例はなかったこれを小説化、映画化、ドラマ化と全部...
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渡辺 航
価格
一番毒を抜いた『電車男』
数多く出ている電車男コミックスの中では一番『萌え』られる絵だと思います。過激な表現もなく、「子供にも薦められる」電車男だと思います。でもそれがゆえに2chの持つ毒気の表現が薄くなってしまっているよう...
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プロフィール

Author:ザッキー
映画とか結構いろいろ見るんですが、とにかくものすごい勢いで忘れます。。。
日記は続いたことがないんだけど、とりあえず自分の健忘症のためにもガムバッてみようかと。。。
つーか、ガムバりすぎてネタバレしまくってます。すみません。。。

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