zakky's report
忘れっぽい自分のために。。。 映画や本などの備忘録です。 感想というよりも備忘録がメインなので、かなり長いし、ネタバレしまくりです。。。すみません。
殺戮にいたる病
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我孫子武丸氏の代表作品。こ、これは、、、スゴイわ。。。
読了後、あれれ、どーいうこと?って感じになって、よーく考えてみると、なるほど〜、と唸ってしまう。絶妙すぎる。『イニシエーション・ラブ
ちょっと猟奇ホラー描写がキツイけど、そこはガンバル価値あります。ただ、つい先日死刑執行された宮崎勤死刑囚の連続幼女誘拐殺人事件と思われる事件についても何度か出てきたり、ちょっとタイミングが微妙でした。。。これ、初出が宮崎事件の3年後、1992年なんですね。
(「BOOK」データベースより)
永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。
以下、ネタバレ注意!
まず最初にエピローグを持ってきているところがウマすぎる。結末は最初に示されていて、そこに疑いの余地はないと思わせる。しかし、最後まで読むと全く違った結末に見えてきます。これは衝撃でした。
読者は3つの視点でストーリーを追うことになります。知人を殺害された元警部樋口の視点、連続猟奇殺人犯である蒲生稔の視点、息子が連続殺人事件の犯人ではと疑う蒲生雅子の視点、の3つ。この視点の設定で読者のミスリードをうまく引き出しつつ、時系列をずらすことでそのミスリードを完全なものにしています。
樋口視点は1月から、稔視点は前年10月から、雅子視点は2月から、それぞれスタートしており、各章でも3視点の日時はバラバラになっています。一番先を進んでいるのが雅子視点で、それを追うように進むのが樋口視点、第6章くらいで樋口視点が雅子視点に追いつきます。稔視点はスタートも前年からと遅く、さらに各事件を詳細に追うために進行も遅め。なので終盤の第9章でやっと雅子視点と樋口視点に追いつきます。そして最終第10章でやっと3つの視点がほぼ同時進行となります。
で、この時系列のズレにミスリードの秘密が隠されているのかと、とにかく何度も何度も矛盾チェックをしながら読みました。。。が、この時点でもう著者の術中にハマっていたわけです。はい、ネタバレしますと、時系列のズレには全くトリックはありません。一番のミスリードポイントは蒲生稔と蒲生雅子の関係です。
ただし、先にも書いたとおり、蒲生稔は間違いなく犯人だし、蒲生雅子は間違いなく息子を犯人と疑っているワケです。これが絶妙な騙しのポイントで、蒲生雅子の息子が犯人であるとは一度も書かれていないし、もっと言ってしまえば蒲生稔は蒲生雅子の息子なんてこともどこにも書かれていないワケなんです。もちろん、稔と雅子はれっきとした家族なんですが親子じゃないんですね。。。夫婦だったんです。
もう少し詳しく書くと、稔と雅子はマザコン夫と息子溺愛妻という冷え切った仮面夫婦です。稔は妻や子どもには目もくれず実母ばかりを見ているし、一方の雅子は息子ばかりを見ている。この見ている方向が全く違うのに、視点描写では絶妙に固有名詞を伏せているため、読者はそのことに気がつかない。稔視点でいう母とは、稔の実母で雅子の義母なのだが、読者は雅子だと思ってしまう。逆に雅子視点でいう息子とは、信一という長男なんだけど、読者は稔だと思ってしまう。この実母と信一の存在が最後の最後まで隠されているため、最後にあっと驚いてしまう。なかなかアッパレでした。
以上の叙述トリックが本作品の肝なんだけど、3視点の時系列ずらしもかなり絶妙。稔視点では約1ヶ月間隔で起きる連続殺人を追うために速いペースで時間が進む。逆に雅子視点では息子が犯人ではと疑い始めてからの葛藤の日々を追うためになかなか時間が進まない。樋口視点は知人が殺害された事件を基点として、やはり若干遅い進行だ。これらのペースの異なる3視点が最後に1つに重なり、あっと驚く結末へと導く。
稔の猟奇っぷりもスゴイもんですが、雅子の溺愛ぶりもスゴイというかヒドイ。息子のマスターベーションの回数までチェックってあんた。。。で、ティッシュをチェックしてたら何か赤黒い液体の入ったビニール袋を見つけてしまい、息子が猟奇殺人の犯人じゃないかと疑いだすワケです。その息子への情熱を少しでも夫に向けていれば、もしかしたら夫の犯罪に気づき、信一は父親を疑って隠密行動していただけであることが分かったかと。そうすれば、信一は稔に刺されることもなかったんだろうなぁ、、、と。そういえば、息子信一は死んじゃったが、娘の愛はどうなるんだろう。。。不憫すぎる。
あと稔が事件を起こす時に必ず聞く岡村孝子の唄『夢をあきらめないで』って何か意味があるのだろうか? 関係がよく分からなかったが、しつこいくらいに歌詞が出てきたので何かあるんだろうな。
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

前作『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
前作の140分を超える上映時間150分というのは何とかしてほしいと思ったけど、ストーリー自体には前作にない深みがあってよかったかと。
あと、前作は可愛くないと思った4兄弟がイケメン&美人になってたのが驚き。特に末っ子ルーシーなんて、ちょっと変わりすぎだろ。設定は1年後なのに撮影が2〜3年だからちょっと無理があったかと。ま、カワイイからいいんだけど。
(シネマトゥデイより)
白い魔女に勝利してから1年。現実に戻ったペベンシー4兄妹は、角笛の音に導かれ再びナルニア国へと舞い戻ってきた。しかし、この国の時間ではすでに1300年が経過しており、平和で美しい魔法の国は暴君ミラースに支配されていた。荒れはてたナルニア国を目にした4兄妹は、この国の王位継承者であるカスピアン王子(ベン・バーンズ)と出会う。
今回はまずナルニア世界から始まる。ナルニア国はテルマール人によって支配されているようだ。そんなナルニア国でカスピアン王子が先代王である父の弟ミラースに追われる。何か事情が掴めないが、ミラースに息子ができたことで世継ぎ問題のいざこざというのは理解できた。ただ、息子が生まれたその日にやるってのはあからさま過ぎだろ。
で、逃げる際、カスピアン王子が慕っていた学者から角笛を渡される。おぉ、これが章タイトルにもなっている角笛か〜。今回は最後にこの角笛を吹くと、神風か何かが起きて大団円って感じなのか?なんて思ってたのに、その数分後、追っ手に追いつかれてプフォォォ〜って吹きやがった。早すぎ。
つーか、この角笛こそ、あの4兄妹、王と王女をこっちの世界からナルニア世界に呼ぶためのアイテムだったんですね。じゃあ早く吹かないと話し進まないもんな。
さて、角笛が吹かれた瞬間、映像はこっちの世界に切り替わる。と、あの懐かしの4兄妹が。ピーターとエドマンドは何か他行の生徒とぶつかったとかで殴り合いの真っ最中。。。チンピラですか??? あ、でもカッコよくなったなぁ。そして姉妹の方はというと、スーザンはまぁあんまり変わってなかったけど、ルーシーがスレンダーで可愛くなってた〜。前作の感想はこれはおっきくなっても可愛くならんぞ、と心配してたのに、すごい変わるもんだなぁ。あ、もちろんおんなじ子が演じてます。やっぱり子どもの成長って分からんもんだね。
で、今回のナルニア国への入り方はというと、地下鉄駅のホームに電車が進入してきた振動で壁にでかい穴があき、そこから入国するという形式。毎回タンスじゃないんだね。
ナルニア国に戻ってきた4兄弟。海ではしゃぐのも束の間、何か様子がヘンだ。怪しげな廃墟に行くと、そこはかつて4兄妹が王座についた城だった。つーか、ナルニア国に来ると大人になるもんだと思ってたのに子どものままなのね。。。うわー、こいつら人生長いな〜。
事情がよく分からないまま、周辺を探索している最中、縛られたまま川に落とされそうになっているドワーフ、トランプキンを助ける。助けてもらったのに機嫌悪そうなトランプキン。何か険悪なムードだ。空気読めよ。。。
トランプキンを加えた5人の一行は、相変わらず揉め事を繰り返しながらも何とか難所をくぐり抜け、カスピアン王子の待つナルニア人の集まる場所へとやってくる。おぉ、役者が揃ったぁ!と思いきやピーターとカスピアン王子がいきなり決闘。誤解が解けた後もカスピアン王子がピーターのことガキ呼ばわりしたり、またまた険悪ムード。仲良くしようよ。。。
ナルニア人達は砦を固めつつ、先手を打つか、守りに徹するかで意見が分かれる。テルマール人ミラースの居城の堅牢さを知るカスピアン王子は守りに徹することを主張するが、ピーターは先手を打つべきだと主張。結局、ピーターの主張が通り、闇に乗じた奇襲作戦を敢行。最初はうまくいっていた奇襲作戦だが、カスピアン王子がミラース寝室で手間取ってしまったために劣勢になってしまう。結局、多くの犠牲を払って砦に退却するナルニア軍。
今度はミラース率いるテルマール軍を砦で迎え撃つことに。。。しかしテルマール軍勢は圧倒的な数だ。そこでピーターはミラースに1対1の決闘を申し入れ、その決闘で時間を稼いでいる間にルーシーを森へと送り、アスランを探そうと画策する。
えーっと、その画策が全て通ります。すごい、都合よすぎ! しかも、ミラースとの決闘でピーターが勝ち、重傷のミラースはこれまで散々いたぶってきた家臣のグロゼール将軍に裏切られ殺されてしまう。グロゼール将軍、ヒデえ! でも気持ちは分かるぞ。 (と思ったら殺ったのはソペスピアン卿らしい。名前からして覚えにくいし、顔もイマイチ覚えてないけど、まぁ、グロゼール将軍同様虐げられてきた人です。)
グロゼールの裏切りで死んだミラースだが、テルマール軍にはピーターが卑怯な手で殺したということになっていて、ミラース弔い合戦が勃発。テルマール騎兵隊がナルニア軍の砦へと進軍。ナルニア軍はこれを落とし穴大作戦で迎え撃つ。さらに野球盤の消える魔球装置のような坂道から相手の裏に回り、挟み撃ちで撃退する。が、成功したのはこの一撃だけ。次々に襲い掛かる大軍を相手に徐々に追いつめられるナルニア軍。もうヤバイってところでアスラン登場!アスランの一声で森全体が動き出す。大木や川がナルニア軍を味方し、あっという間に形勢逆転。何か2時間半の流れを無視するような勝ち方だ。つーか、アスランのその強さがあれば4兄妹はいらんだろ、と思ってしまう。
で最後に重大発表が。まず、アスランによればテルマール人の祖先は遠い昔、人間世界からナルニア世界にやってきたらしい。で、ちゃっかり生き残ったグロゼール将軍やミラース未亡人がアスランの力で人間世界へ行かせてもらうことに。彼らはそこでの再起を目指すという。アスランは寛大だなぁ。つーか、懐中電灯さえ知らない彼らが人間世界でやってけるのかが疑問だ。
あともう一つ、こっちの方が重大だ。何かというと、ピーターとスーザンは今回人間世界に戻ったら、二度とナルニア世界へは来られないとのこと。つまり次章はエドマンドとルーシーだけになっちゃうらしい。そういえば、ピーターとカスピアン王子は最後まで微妙な空気のままだったなぁ。。。あ、代わりにスーザンといい感じになってたっけ。最後は何か別れのキスまで、、、うーん、何だかなぁ。。。
というわけで前作よりは楽しめました。
・ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛@映画生活
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
近々話題の第2章を観に行くので、慌てて第1章を鑑賞。で、感想はというと、内容が薄い上に話が長い。。。子供達もなんか可愛くない。。。都合よすぎる。。。とツッコミどころ満載でした。
この手の映画は『ハリー・ポッター
(シネマトゥデイより)
偉大なる王アスランが作った国ナルニアは、冷酷な白い魔女(ティルダ・スウィントン)により、100年にもわたり冬の世界に閉ざされていた。そこへルーシーという名の一人の少女が迷い込む……。
オープニングでいきなり空爆シーン。といっても他の戦争映画に比べるとやんわり軽めのあっさりテイスト。舞台は第二次世界大戦時のロンドン。主人公のペベンシー4兄妹は空爆から逃れるために田舎町へと疎開する。
上からピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4兄妹なんだけど、これがまた仲が悪い。特にエドマンド君が何か和を乱す。つーか、長兄ピーターも大人気なく下をいじめるもんだから達が悪い。2時間半という長丁場の中、4人が仲良くなったのは本当に最後の方。それまでは本当に兄妹なのか?って思うほど仲間割れしまくり。
さて、ナルニア国へと舞台がうつるまで、40分近くかかります。ここまでがホント長い。。。見るほうはファンタジーを期待してるのに、何か延々と4兄妹の仲の悪さを見せつけられて苦痛でした。疎開先でお世話になっている教授宅の怪しげな衣装ダンスがナルニア国につながっているんだけど、最初にそれを発見したのはルーシー。他の3人が信じるまでにも不毛な諍いがあるし、ホント早くファンタジーしろよ!
まぁ、そんなこんなでやっと4人がナルニア国に入国! と思ったらエドマンド君、なんとターキッシュデライトというお菓子につられて3人を裏切ってしまい白い魔女に捕まってしまいます。なんとも幼稚な捕まり方。。。一方、末っ子ルーシーが知り合ったのはタムナスという半分人間で半分鹿っぽいフォーンという人種。とても心優しく、ルーシーを逃がしたために魔女に捕まり、同じく魔女に捕らえられていたエドマンドを助けるために石にされてしまった。カワイソすぎる。。。
ピーター、スーザン、ルーシーの3兄妹は、ビーバー夫婦やキツネの助けを借りて、エドマンド救出のためにアスランというライオン王を訪ねる。どうやらナルニア国は正義のアスラン王と悪玉の白い魔女に二分されている様子。
アスランの部下の活躍で救出されたエドマンドだが、魔女は直々にアスランを訪ね、エドマンドの引き渡しを要求してきた。何でも石舞台で生贄の儀式のようなことをしたいんだとか。。。個人的には卑しい裏切りっ子のエドマンドは差し出しちゃってもいいんじゃね?なんて思ったりもしたんだけど、心優しきアスラン王は自分が石舞台での生贄になることでエドマンドを見逃すよう魔女と取り引きをする。
で、生贄にされちゃったアスラン。や、ほんとに殺されちゃいました。。。(泣) しかも魔女はアスランとの約束を反故にし、アスラン軍への襲撃を敢行。かくして、最終決戦の火蓋が切って落とされる。アスラン軍の指揮官はピーター。最初はビビッてたのに立派なリーダーに変身。剣さばきもなかなかのもの。それに問題児エドマンドまで大活躍。
ところが、数で圧倒的劣勢のアスラン軍は徐々に押され気味に。いよいよピーンチ!って時に来ました!アスラン復活!しかも魔女に石にされた仲間もアスランの力で復活です。これで一気に形勢逆転です。えーっと、なんでアスラン復活したのかというと、何か魔女がアスランとの約束を反故にしたからってことかと。。。よく分からなかったけど、多分そんな感じ。で、アスランは何か魔女の石化魔法を解消する能力を持ってるらしい。うわー、魔女の石化意味ねぇ。。。心優しきフォーンのタムナスさんも復活しました。うれしい!
さて、戦いもクライマックス。ピーターが魔女と一騎打ちに挑みます。何とか互角に戦っていたピーターだけどやはり魔女は強い。すでにエドマンドも深手の傷を負っていたが、ピーターまでもピンチに陥る。もうだめだ、と思ったその時、間に合いました。アスランが魔女に飛び掛ると、あれ???一撃で終わりました。てか、魔女どうなったの??? ライオンがガブッてやって終わったのか? イマイチ分からんかった。
まぁ、なんかよく分からないけど、とにかくアスラン軍が勝ったみたいです。ばんざーい! で、4兄妹はめでたくナルニア国の王と王女となり、そこで大人になってしまいました。何かスーザンかルーシーか分からなかったけど、めちゃ美人になってた。ピーターなんて『ロード・オブ・ザ・リング
このまま元の世界に戻らないのかな? と思ってたら、最後に例の衣装ダンスの出入り口から元の世界へと戻ってきました。どんだけ時間が経ってんだよ、と思ったが、どうやら時間は全く経ってないようだ。姿も子どもに戻ってるし。。。
・ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女@映画生活
サクリファイス
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自転車ロードレースを題材にしたミステリ。(ん?ミステリなのか???) 自転車ロードレースというと漫画『シャカリキ!
それにしてもあっという間に読み終えてしまった。量も少なくあっさり仕上げだ。自転車と同じ疾走感を狙っているのか?ちょっと読み足りなさを感じた。
ちなみにサクリファイス(sacrifice)の意味は「犠牲」。この作品のタイトルとしてこれほど相応しいのはないんじゃないかと思った。
(Amazon.co.jpより 出版社/著者からの内容紹介)
ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。
勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった――。二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動! 青春ミステリの逸品。
以下、ネタバレ&長文注意!
主人公の白石誓(チカ)はチーム・オッジ2年目の若手プロロードレーサー。高校時代は陸上でインターハイ制覇し将来を嘱望されていたが、勝利を期待を背負って走ることの意義を見出せずに悩む。そんな時、自転車ロードレースにアシストというエースを勝たせるために走る選手の存在を知り、自転車ロードレースへと転向した過去を持つ。チーム・オッジでも山岳コースを得意とするクライマー型で、同じくクライマー型のエース石尾のために走るアシストとして頭角を現し始める。うーん、なんて贅沢な転向なんだ。トップアスリートであることを捨ててまで転向するなんて、、、と思ったら難なくプロとしてやっているところがニクイ。
チーム・オッジは不動のエース石尾豪を擁する自動車メーカーを母体とするチーム。石尾を長年アシストしてきた赤城、チカと同期の若手スプリンター伊庭など、15人の選手が所属しており、大会規模やこれまでの成績などで出場選手が決まっているようだ。国内で自転車レースがそんなにあるものなのかよく知らないが、レースごとに重要度があるっぽい。
さて、エースの石尾だが、普段は寡黙にロードレース最優先の生活を送るストイックエースだ。しかもそんな習慣をチームメンバーにも科す無言の統治者といった感じだ。入ったばかりの監督よりも長年エースに君臨してきた石尾の方がチーム内での影響力を持っているという。そんな石尾だが、実は3年前に将来のエース候補を事故に巻き込んで自転車競技者として再起不能にした過去を持つ。しかも自分以外のエースを認められない石尾が故意にやったんじゃないかという疑惑まで。怖え。。。
さて、物語前半はツール・ド・ジャポンというツアー大会を追う形で話が進んでいく。この大会はチームにとっても重要な大会で、エース石尾、アシスト赤城を中心としたベストメンバーで挑む。そんな中、チカ、伊庭の2年目の若手二人が異例の抜擢で出場を果たす。
伊庭はこれまで小規模大会では石尾の代わりにエースとして出場し、何度か優勝した経験も持つ。将来的には石尾に代わるエース候補と目されているようだ。この大会でもチカは明確なアシスト役だったが、伊庭は大会前半のスプリンター向け平地コースで石尾に代わるエース格として投入されていた。
大会初日の大阪ステージでは、石尾の指示でチカが前を引いてアシストし、伊庭が4位へと食い込む。チカは3年前の疑惑から、石尾が自分以外のエースを認めないのではという疑念を抱いていたが、伊庭を勝たすために貴重なアシストを使った石尾の判断を見て、杞憂だと感じていた、初日で好成績を収めた伊庭は、続く奈良ステージでもゴール前のスプリント勝負で2位に入った。メジャー初出場としては上出来だ。ただ、伊庭本人は勝てなかったことを悔しがっている。この辺りがエース気質なんだろう。
移動日1日を挟んでの南信州ステージ、初の山岳ステージということで大会も佳境に入る。チカは石尾から集団を飛び出し逃げるよう指示を受ける。逃げる選手が出ると他チームは集団を引いてでも追わなければならない。チカが逃げることでチーム・オッジは他チームに引いてもらえ、最終決戦で有利になるという算段だ。集団を引くのと引いてもらうのとでは空気抵抗が相当違うみたいで、だからこそ成立する戦略なんだろう。
チカはアタックタイミングを冷静に見極め集団を飛び出すことに成功。香港チームのウォンとサントス・カンタンのマルケスもチカを追って飛び出した。先頭はこの3人が交代で引きながら、先を急ぐことに。ただし、チカはこのままゴールまで逃げ切ってしまうわけにはいかない。なぜなら適当なところで後方集団に追いつかせ、エース石尾がこのステージで優勝することこそがチーム使命だからだ。ここで素人は、いいじゃん勝っちゃえば、なんて思ってしまうが、そうもいかないのが自転車ロードレースだ。
さてさて、マルケスの所属するサントス・カンタンというチーム、これはスペインのプロコンチネンタルチームとのこと。プロコンチネンタルチームとは?ってな感じで調べてみたんだけど、どうやら自転車チームってのは国際自転車競技連合 (UCI) によって格付けされていてトップカテゴリのプロチームに次ぐ格付けということらしい。で、このクラスのチームがツール・ド・ジャポンに参戦するのは異例中の異例なのだが、ウォンを振り切りチカと2人となった時、マルケスがその参戦理由を語りだす。てか、走りながらそんな余裕あるのか??? 自転車ってもっとも過酷なスポーツとかって言われてるけど、話する余裕はあるのか??? この辺がよく分からない。。。ま、いいや。で、サントス・カンタンの参戦理由はなんと日本人選手の獲得だった。それを知ったチカは初めて自分自身の成績を気にし始めるようになる。
南信州ステージ終盤、チカの心の葛藤を見透かしたかのようにレースが動く。優勝候補のサントス・カンタンが逃げているため、後方集団チームは追うことを諦め、次ステージ以降に力を温存することを選んだ。これによりエース石尾も2人に追いつけないまま、チームオーダーとしてチカはステージ制覇を目指すことになる。監督の指示よりもかなり手前でアタックをしかけたチカだったが、見事マルケスを振り切ってステージ制覇を果たす。
続く富士山ステージでエース石尾がやっと勝ち、総合1位チカ、総合2位石尾という形で運命の伊豆ステージを迎える。伊豆ステージでは好調チーム・オッジを抑えるために他チームが連携してアタックをしかける。このまま疲弊すること嫌った石尾はチカを従えて集団を抜け出す。石尾の山岳アタックは相当なスピードでライバルがどんどん絞られていく。チカは石尾についていきながら、いざ石尾との直接対決になってしまったらどうしよう、と。。。アシストと自己成績の天秤に揺れるチカだったが、ここで石尾の自転車がパンクする。どうすべきか迷っているチカを石尾は呼び戻す。チームカーが到着しタイヤ交換をしたが、かなりの時間をロスしてしまった。ここでチカは自分の役割を思い返す。自らの力で石尾を引き、先頭集団へと送り届けると、チカは力を使い果たして後退していった。チカの好アシストでトップとわずか3秒差でゴールした石尾はとうとう総合1位に躍り出た。ちなみに総合優勝を狙うような選手はステージ優勝をガツガツ取りに行かないのが暗黙の了解となっているらしい。つまり石尾はあえてステージ優勝を取りにいかなかったということだそうだ。欧州の紳士のスポーツってのは何かと難しい。。。
最終東京ステージは平坦コースのため、ほとんど差がつかず、石尾はそのまま総合優勝を果たす。そしてチカも大健闘の総合10位でツール・ド・ジャポンを終えた。
と、ここまでが前半。長いな。。。いや、作品自体は短くてあっという間に読み終えたんだけど、その中にドラマがぎっしり詰まっている感じだ。そして、ここでチカの元恋人の香乃が登場し、かつて石尾が再起不能にした袴田と出会うことで物語がうねりをあげて思いもよらない方向へと展開していく。
後半はリエージュ・ルクセンブルクという欧州の大会を軸に進む。ツール・ド・ジャポンでの活躍が認められ、初めて海外遠征に帯同したチカ。伊庭も一緒だ。そこにツール・ド・ジャポンにも出場していたサントス・カンタン、チカの元恋人の香乃、石尾に再起不能にされた袴田、といった役者が勢揃い。何かが起きる予感。。。
香乃はツール・ド・ジャポン伊豆ステージで石尾がタイヤの空気を抜いていたという情報をチカに伝える。香乃は断片的な情報から石尾の細工でチカのタイヤがパンクしたものと勘違いしていたが、実際にパンクしたのは石尾だった。香乃には心配いらないと言ったものの、やはり腑に落ちない。石尾はわざと自身のマシンをパンクさせたというのか???
リエージュ・ルクセンブルク初日を無難に切り抜けたチーム・オッジ。2日目は勝負どころの山岳コースだ。サントス・カンタンへのアピールもあって、チカと伊庭がアタックをしかける。見事成功し、先を急ぐ2人に監督から戻るように指示を受ける。止まれという指示ならまだしも戻れとなると異常事態だ。いやな予感を感じながら戻ったチカは凄惨な事故現場を目の当たりにした。石尾はブロックに顔面から突っ込み即死だった。冒頭のシーンがここへとつながっていたワケだ。。。たいていの大会はレース中に死者が出るとそこで中止となり、賞金は全て遺族へと支払われるのだという。
不可解な石尾の事故死から1ヶ月。チカは二転三転しながらも驚くべき真相へと辿りつく。袴田の自己輸血、石尾のドリンクに仕込まれたドーピング剤エフェドリン、事故直前に袴田が石尾にかけた言葉、香乃からチカに差し入れられたワイン、サントス・カンタンの日本人スカウト条件、石尾がツール・ド・ジャポンで自身のタイヤをパンクさせたこと、、、こういった全ての伏線が一つになったとき、石尾の驚くべき行動心理が明らかになる。石尾はレースのためではなく、もっと大きな、チカの、いや日本人選手の本場での活躍のために死を選んだのだった。チカがサントス・カンタン入りを果たすためにはそうするしかなかったのだろう。正直スゴイと思った。ある意味ストイックすぎる。まさにサクリファイスだ。ただ、ちょっと現実味に欠けるかな。。。
そして、全てを知ったチカはその思いを胸にサントス・カンタンで活躍する。今までのチカなら耐え切れないほどのプレッシャー。しかしチカは変わった。フランスのクラブチームにスカウトされるほどの順調な活躍ぶりだ。貴重なサクリファイスがあっての自分であることを身に染みながらひたすら走っていた。
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

深夜0時からのカウントダウン上映を観てきました。。。いまだ興奮冷めやらぬといった感じです。いやいや、ホントよかった。アクションシーンの連続であっという間の2時間でした。古代遺跡の大規模カラクリもよかったです。
一応、過去の三作『インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》
過去の作品観てなくても十分楽しめる内容ですが、マリオンが出ていた第1作だけは観といた方がいいかも。あ、それから古代遺跡発掘モノってことで『ハムナプトラ
(シネマトゥデイより)
1957年、大学で学生たちに考古学を教えているジョーンズ博士(ハリソン・フォード)は、超常現象的なパワーが宿っているという秘宝“クリスタル・スカル”を求め、相棒の若者マット・ウィリアムズ(シャイア・ラブーフ)とともに再び冒険の旅へと出る。しかし、インディたちの前に、秘宝を付け狙うロシア軍が立ちはだかり……。
以下、ネタバレ注意!
オープニングからかっ飛ばします。今回の敵はロシアKGBの女将校スパルコ大佐(ケイト・ブランシェット)。なかなか冷徹で嫌味な雰囲気を醸し出しまくりでいいですね。そのKGB相手にいきなりのアクションシーン。インディ・ジョーンズのお馴染みの音楽(「チャーチャラッチャー」ってやつ)が流れるだけで盛り上がります。
KGBから難を逃れて砂漠の中にぽつんとある町にたどり着いたジョーンズ(ハリソン・フォード)。ん?なんか町の雰囲気がおかしい。人がみんなマネキンだぞ、、、と思ったらいきなり秒読み開始。どうやら原爆実験の標的らしい。残り1秒というギリギリのところで冷蔵庫をシェルター代わりにして難を逃れる。いや、普通は助からないよ、何かスゴイでかいきのこ雲でてたし。。。ちなみにKGBの兵士が車で慌てて逃げたけど、間に合わず吹っ飛ばされてました。
さて、KGBからも原爆からも逃れたジョーンズ。と思ったら今度はFBIからも追われる羽目に。。。さすがジョーンズ、どこへ行っても人気者です。FBIから逃げる途中、今回の相棒マット(シャイア・ラブーフ)に出会う。どうやら旧友のオックス教授(ジョン・ハート)とマットの母親の命が危ないらしい。
オックス救出とマットの母親の救出に向かうジョーンズとマット。途中でオックスの残した手掛かりを元にクリスタル・スカルを入手。どうやらヤバそうな代物だ。そして、出会ってみてビックリだったのはマットの母親だ。なんと第1作でジョーンズの恋人だったマリオン(カレン・アレン)だったのだ。んでもって、マットが実はジョーンズの息子だと。。。
後はクリスタル・スカルを元の場所に戻せばミッション・コンプリート!なんだけど、そんな簡単じゃない。KGBとのスカル争奪戦もなかなかの迫力。ジャングルの中や崖っぷちを疾走しながらのカーチェイスは大迫力。さらに軍隊アリの大行進に出っくわす。実はこれが一番印象に残ったところだったりして。。。すごいです。たかがアリとか言ってらんないです。ちょっとでも足を取られたらもうおしまいです。あっという間にアリの大群が身体を覆い、そのまま食い尽くされます。ものすごい勢いです。
軍隊アリからも逃げ切ったジョーンズ一行。裏切り者のマック(レイ・ウィンストン )もいつの間にか合流してる。コイツがまたどうしようもないヤツで、金のためにジョーンズを平気で売ります。何度も裏切る。形勢が変わると実は二重スパイだったんだとか言い訳して逆側につく。まぁ、結局をこういう映画で欲張るヤツってのは死亡フラグが立ってるワケで、死に方も想像通りです。
この後も滝を何度も落ちたり、アマゾン先住民に追われたり、遺跡のトラップに巻き込まれたりと息もつけないハードな展開。やっとクリスタル・スカルのあるべき場所にたどり着き、クリスタル・スカルの謎が判明。なんと宇宙人でした。いやぁ、まさかそんな展開になるとは思いもしなかった。確かにマヤの超精密天文学とかナスカの地上絵とか、宇宙人の介在が噂される古代文明もありますからね。でも、最後はUFOが飛んじゃうからね。ビックリです。
ちなみにKGBの女将校スパルコも裏切り野郎マットも欲望と共に異次元に吹っ飛ばされました。どっちも死んだんじゃないかと。
そしてエンディング。なんとジョーンズとマリオンが子連れ結婚式を挙げての大団円。まぁ、超娯楽大作ってことで、こういう終わり方がいいのかもしれません。まぁ、とにかく2時間フルに楽しめました。
・インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国@映画生活
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悪果
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これは楽しめた。第138回直木賞候補作。受賞作『私の男
大阪府警今里署のマル暴担当刑事が主人公のハードボイルド小説。主人公の堀内は暴力団とは持ちつ持たれつ、悪徳業界紙と組んで強請(ゆす)りをしたり、とにかく悪徳刑事だ。いや堀内だけでなく暴犯係のほとんどの刑事が何かしらの悪徳商売(シノギ)で稼いでいるし、警察幹部のための組織的な裏金作りなど、警察自体が悪の巣窟として描かれている。
そんな現実とは思えない設定にも関わらず、大阪弁の小気味いい会話や緊張感溢れる捜査状況の描写にリアリティがありすぎて、え?これマジ?と思ってしまう。いや、でもこれが仮に本当だとしたら警察がゆるさんだろ。悪徳警察に筆者が消されちゃうよなぁ。。。あ、ちなみに大阪府警には今里警察署ってのはないです。架空の警察署です。
(オンライン書店ビーケーワンより)
大阪今里署のマル暴担当刑事・堀内は淇道会が賭場を開いているという情報をつかみ、金曜日深夜、賭場に突入し28名を現行犯逮捕する。堀内は、賭場に参加していた学校経営者をゆすり始め…。警察ハードボイルド。
極道よりも性根が腐ってる堀内と極道よりも極道らしい伊達、大阪府警今里署暴力団犯罪係の名コンビだ。捜査費を幹部に吸い取られるため、自らヤクザまがいのシノギをして金を作る。この辺りは『警官の血 下巻
毒を以て毒を制すじゃないけど、より巨悪を潰すためにはアリなのかな?と思ってしまう。が、どう考えても捜査に関係ない女を囲うために大金を使っているし、やはり悪徳刑事だ。
前半は淇道総業の賭博(遠出の盆)のガサ入れを中心に進む。ネタ元の田代から警察内部情報と引き換えに仕入れたのは淇道総業というヤクザ組織が仕切る大規模賭博の情報だった。堀内は伊達と組み、内偵捜査を敢行。賭場の場所となるカラオケボックスの構造や淇道総業の取引銀行の金の動き、賭け客の一人である中古車販売会社社長の動きなどを調査する。2人で可能な限り内偵し、あとはガサ入れだけ、というところまで持っていってから上長に報告する。暴犯係の刑事は自分の持ちネタを秘密裏に調査し、自分で確信を持つまで他には漏らさない。縄張り根性と手柄を独り占めする意思こその刑事家業なのだと。
ガサ入れ直前まで仕立て上げた二人は、暴犯係の捜査会議で初めて賭博情報を報告する。そんな二人を今は暴犯係も組織捜査の時代だと一蹴する佐伯係長。マニュアル重視の組織人間で堀内、伊達とは相容れないタイプだ。
今回は規模が大きいため、暴犯係以外からも応援捜査員を投入し、大規模なガサ入れを敢行することに。この辺りからの組織を挙げての緻密な作戦遂行は手に汗握る。銀行では賭場開催の資金を下ろしにくる組員を張り込み、たまりと呼ばれる賭け客の集合場所を探り、賭場開催が確実であることを掴む。そしていよいよ深夜1時半過ぎ、ついに現場に踏み込む。意外とあっけない。組員もジタバタせず、客も呆気に取れれて動けない。あっという間に証拠を押さえて、ガサ入れは無事終了。
後半はこのガサ入れを基点とした新しい展開になる。堀内は今回賭場にいた賭け客の中に森本という学校法人理事長がいることに目をつけ、悪徳業界紙の編集長坂辺と組んで強請りをしようとする。学校法人理事長が賭博現場にいるところを捕まったとなったら世間的にはちょっとマズイ。その立場を利用して強請ろうするワケだ。ところが坂辺の様子がちょっとおかしい。と思ったら、坂辺はなんと轢き逃げに遭い、あっけなく死亡。明らかに他殺だ。堀内のシノギの崩壊だ。
さらに堀内までも見知らぬヤクザに襲われ警察手帳を奪われる。奪ったヤクザは坂辺からの預かり物と引き換えに返すと言うが、堀内には何のことか全く分からない。どうやら坂辺は堀内には言わずに動いて殺されたようだ。
堀内はこれまで伊達にも話さなかったシノギの内容を打ち明け、伊達に警察手帳奪還の手助けを依頼する。ここからまた二人の隠密捜査が始まる。捜査が進むにつれて強請りの対象だった森本のキナ臭さが見えてくる。森本と部下の間宮はヤクザを使い、殺人を教唆していたことが見えてくる。そして、その決定的な証拠こそ、森本がヤクザを使って堀内から奪おうとしているものだった。
正直ここからはかなり複雑。最初は全く関係ないように思えた賭場の手入れ自体が森本に仕組まれていたのだ。複雑に張り巡らされた伏線がきれいに整理された時はここまでつながってたのかと驚いた。そして、何とかギリギリのところで警察手帳を取り戻した堀内だったが、捜査の途中でヤクザと派手な衝突を起こしてしまい、そこから警察にばれてしまう。監察からの要請で結局堀内は依願退職をすることに。。。警察は張本人を依願退職させることで、内部の不祥事を隠蔽するらしい。まぁ、身から出た錆、堀内らしい最後かと。。。
それでもただでは終わらせない。警察を辞める直前に拳銃で森本を脅し、例の証拠を1億円で買い取らせる。山分けすると約束した伊達をも騙して、伊達には2500万を渡し、自分は7500万を取る。まぁ、辞職する羽目になったことを考えれば、その取り分もまぁアリかなぁ。うーむ、最後まで悪徳野郎なのに、なぜか魅力のある主人公でした。
これ、柴田恭兵とかで映画化したら面白そう。。。
大人の科学マガジン Vol.19 ガリレオの望遠鏡
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付録はガリレオが作った世界初の天体望遠鏡のレプリカ。レプリカといってもレンズ倍率はガリレオのと同じなので同じように見えるはず。あ、”はず”じゃなくて実際ちゃんと見えました。月のクレーターばっちり。木星はオレンジ色の丸い形が見えてちょっと感動。説明では木星の衛星イオとかエウロパとかが見えるとあったんですが、残念ながら見えませんでした。周りがちょっと明るいからかなぁ。それから土星の輪も何とか見えるらしいですが、やはり見えなかったです。つーか、土星だったのかどうかも怪しいんだけど。。。
月観測で実感したのは、前にVol.11
作り方はニュートン式の時よりは簡単だったかな。まぁ、構造自体が簡単だからね。鏡筒は例によって厚紙を丸めるんだけど、これを最後にのりで貼り付けるのがやや難しい。ここも両面テープの方がキレイにできたんじゃないかなぁ。。。
(Amazon.co.jpより 出版社/著者からの内容紹介)
世界初の天体望遠鏡で、17世紀の宇宙をのぞこう! 約400年前、自作の望遠鏡で宇宙をのぞいたガリレオは、月のクレーターや木星の衛星、金星の満ち欠けなどを発見し、それまでの宇宙観を大きく覆しました。19号のふろくは、そのガリレオの望遠鏡のレプリカ(※)。月のクレーターはもちろん、ガリレオ衛星や土星の環なども観測できる本格的な望遠鏡です。※当時のレンズの曲率と倍率を再現。ペットボトルに取り付けられるので、三脚がなくてもすぐに星を観測できます。
本誌ではまず女優の中嶋朋子と国立天文台の渡部潤一氏の対談。なぜ中嶋朋子?と思ったが、小さい頃から科学好きだったとのことでなかなか素朴でいい質問を出す。渡部氏の回答も明快で楽しめた。渡部氏によれば天文学者の99.9パーセントが宇宙人の存在を信じているという。宇宙には1000億もの星があって、太陽に似た星もたくさんある。地球が特別なはずはない。地球型惑星が見つかれば宇宙人も見つかる可能性が高いとのこと。ただ、地球型惑星の発見はまだまだ困難らしい。現在の技術は東京から富士山頂の豆電球を発見できるレベルだが、豆電球の周りを飛ぶ蚊の種類を識別するレベルまでいかないとダメなんだと。うーん、そりゃ大変だわ。
続いてガリレオの功績について辿った記事。世界初の天体望遠鏡を作り、あの『星界の報告』で衝撃を与えた一連の流れが分かる。ガリレオの天体観測スケッチがいくつも載っていて、特に木星のスケッチには日を追うごとの4つの衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)の動きが書かれていてなかなか興味深い。
宇宙観史を追う記事があったが、サイモン・シンの『ビッグバン宇宙論
28週後...
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『28日後...
舞台は英国。前作で猛威を振るったレイジウイルスは、感染者の飢餓死で危機的状況を乗り越えた。が、しかし、レイジウイルスの免疫を持つ保菌者により、思わぬ再発が。。。なるほど〜、免疫保有者ってのはワクチン開発の手掛かりになるという利点だけでなく、こういう問題を秘めてるわけですね。
(「Oricon」データベースより)
新感覚バイオ系サバイバル・ホラー『28日後...』の続編作がDVDで登場!ようやく再建がはじまった28週後のロンドン。母の写真を取り戻すため、軍の厳重な監視下に置かれている第1街区を抜け出し我が家に向かうと、そこで思いがけず生きている母・アリスと再会するのだが…。
まず冒頭。とある夫婦がレイジウイルス感染者に襲われ、夫は恐怖のあまり妻を見捨てて逃げ出してしまう。うわー、ひでぇ。戻って助けろよ〜。それにしてもだだっ広い野原を100人近くの感染者に追われる絵ってのはなかなかスゴイ。つーか、普通ゾンビって、ゆらーりゆらーり追いかけてくるイメージなんだけど、このレイジウイルス型ゾンビはスゴイよ。全力疾走。なので、もう野原での壮大なる追いかけっこみたいな感じでした。いや、逃げてるほうはマジ必死なんだけどね。
さてさて見捨てられた妻の方はというと、これがなんとレイジウイルスの免疫を持っていた。これが本作のストーリーの肝。結局、感染者に襲われた彼女なんだけど、免疫によってゾンビ化せず保菌者として生き残る。
そして28週後、安全が確認されたことで海外に非難していた英国民が続々と帰国する。米軍監視の元で復興へと着実に向かっていく。例の逃げ出した夫の方はというとスペインに非難していた二人の子供と再会し、何とか一緒に暮らし始めていた。何か復興地区の管理責任者だかなんだかでエライんだと子供に自慢してた。奥さん見捨てたくせに。
その子供ってのが、姉タミー、弟アンディの二人なんだけど、左右の目の色が違うという母親と同じ特徴を持つアンディがどうやら免疫を持っているようだ。ちなみにタミー役の女の子はかなりの美人。免疫はないけど。
んで、この姉弟が隔離地区にある自宅に勝手に行ってしまう。まぁ、いろいろ思い出の品とかを持ってきたかったみたいなんだけど。。。米軍兵士も気づいてるのにすぐとめないし。。。そして自宅で例の保菌者となった母親と再会する。米軍施設に収容された母親だったが、医師スカーレットが保菌者であることを確信する。そして感染の恐れがあることも把握。ギャー、危ねー、と誰もが思ったその時!夫の方が妻の収容部屋に勝手に入りこむ。またコイツか〜。
何も知らずに再会のキスを。。。あぁぁ、、、ダメだ。。。コイツは免疫持ってないからあっさりゾンビ化しちまった。そしてその場で妻を惨殺。かけつけた米軍兵士も次々とゾンビに。(泣)
安全で平穏な生活を取り戻しつつあった復興地区にたった一人の保菌者が入ったがために感染者が爆発的に増殖。まさにアウトブレイク!米軍は非常事態ということでコードレッド(緊急警報)を発令し、なんと地区丸ごと、感染者・非感染者の区別もなく、例外も許さない完全殲滅作戦を開始する。無差別銃撃、空爆焼き討ち、毒ガス撒き散らしと非情な作戦だが、感染者と非感染者の区別がつかないんで仕方ないと思った。悠長に区別してたらあっという間に逃げられて、どんどんゾンビ増えるからね。もう選別不可能。
そんな無差別攻撃に例のタミーとアンディの姉弟も巻き込まれてしまう。医師のスカーレットがワクチン開発の切り札になるかもしれないってことで、何とか二人を守ろうとする。そして米軍兵士のドイルも軍規に反して護衛についてくれる。心強い。
結局、二人の逃がすためにドイルは自ら犠牲になり、その後、スカーレットもゾンビに殴り殺される。スカーレットは暗闇で襲われたため、ただ殴られただけでゾンビ化しなかっただけでも良かったのか。。。あ、ちなみにドイルは米軍に焼き討ちにあって火だるまになって死んだのでこっちもゾンビ化せず。あ、スカーレット殺したのは発端となった夫の方、つまりタミーとアンディの父親じゃねーか。またコイツか〜。
まぁ、最後は何とかタミーとアンディが逃げ切って、ドイルの同僚兵士フリンの操縦する軍用ヘリで脱出。確かフランスに向かったはず。何とかワクチン開発につながるといいんだけど。
そして衝撃のエンディング! この一連の騒動の28日後、またまたゾンビどもが生存者を追い掛け回してる。えーっと、つまりこれは殲滅失敗ってことで続編があるワケだ。今度は『28ヶ月後』とかになるのかな? 一気に『28年後』とかだと、未来過ぎて現実的じゃないし。つーか、あれだけの焼き討ち、毒ガスで生き残るんだから、本気で殲滅するんだったら『バイオハザード2』みたいに核しかないのかも。。。
・28週後...@映画生活
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ランボー 最後の戦場

ちょ、これ、凄すぎる。。。2008年上半期最高かな。それにしてもスタローン、もうすぐ60歳、還暦とは思えん。。。首周りの筋肉とか異常だよ。
ミャンマーの軍政は日本でも話題になっていたが、これほどとは。。。。ジャーナリスト長井健司さんが撃たれ死亡したニュースを思い出した。つーか、あのニュース映像も衝撃的だったけど、この映画はもうそんなもんじゃない。これが真実なのか分からないが、一つの現実ではあると思う。
アクション娯楽映画として楽しむには重すぎる題材だけど、血が飛び散るのとか平気な人は見てみるべきかと。まぁ、R−15指定ってのは納得です。かなり血や肉が飛び散りますんで。やわいスプラッター映画よりもリアルです。つーか、冒頭のミャンマーの惨状の映像はホンモノかな。死体とか映ってましたが。。。ほんとスゴイっすよ。
(シネマトゥデイより)
軍事政権下のミャンマーで、ある闇の存在が明らかになる。アメリカ政府は、各国の精鋭傭兵部隊を組織し、事態の鎮圧に乗り出した。最新装備を誇る隊員たちの中、1人手製のナイフと弓矢を武器に、孤独な戦いを繰り広げるジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)。残忍な殺りくを繰り返す敵を前に、ランボーの最後の戦いが始まった……。
以下、ネタバレ注意!
タイでヘビ捕りを稼業にしていたジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)。無口で影のある屈強なオッサンという感じで、ちょっと廃人チックだ。
そんな日常と併行してミャンマー軍の劣悪ぶりが流れる。有無をいわさずの村人大量虐殺。人間が肉塊と化して飛び散り、生きた村人の腕とか脚とかぶった斬ったり、母親の眼前で子供を殺したりともう鬼畜の所業。いや鬼畜以上、言葉では言い表せない。田んぼに地雷を沈めて、そこを村人数人に走らせる。で、誰が吹っ飛ぶかで賭けをしたりしてるし。。。これが軍政による恐怖政治の狂気なのか。。。
そんな危険極まりないミャンマー国内に薬や本を届けに行こうとするボランティアの一団が。リーダーのマイケル(ポール・シュルツ)と恋人のサラ(ジュリー・ベンツ)、他数名。え?丸腰?アホですか?
あれっ?マイケルどっかで見た面だと思ったら『24 -TWENTY FOUR- シーズン3
最初は固辞していたランボーだったが、サラの言葉に揺り動かされ、渋々彼らをミャンマーへと案内することに。その途中、ミャンマーの海賊(つーか、川だから川賊?)のテリトリーに。。。海賊達が宴会に盛り上がってるところをそぉーっと通り抜ける。緊張の一瞬、、、何とか通り抜けたーーー。ギャー!バレてーら!
結局追いつかれて、案の定、サラにこだわる鬼畜な海賊ども。冷静に金で解決しようと交渉するランボーだが全く聞く耳持たない鬼畜劣悪海賊ども。で、とうとうランボーの堪忍袋の緒が切れちゃいました。銃の速撃ちで速攻全員殺したランボー。ホッとしたのも束の間、マイケルがランボーに食ってかかる。「なぜ殺したんだ?」と。お前空気読めよ!
んで、そんな怖い思いしたのにまだミャンマー行きを諦めない一行。あーあ、やめときゃいいのに。。。
で、案の定、即捕まります。一行の立ち寄っていた村に軍が押し寄せ、大量虐殺の始まりです。酷い、、、惨い。。。マイケル、サラ、他数名は捕まり、軍の敷地内に連れ去られる。あー、そのうち一人は豚の餌にされちゃいました。多分、生きたまま豚小屋に吊るされて、足から食べられてたんだと。。。
んで、ボランティア団が戻ってこないため傭兵が雇われたワケです。なかなか強そうな5名。で、例によってランボーがまた案内役に。傭兵たちはランボーを単なる案内役、ボート屋として舐めてかかる。いやぁ、でもランボーは相手にしない。何を言われても、普通に睨み返すだけで、無言の圧力。やっぱ弱いやつほどよく吠えるんだなぁ。。。
ミャンマーの殺戮現場に着いた傭兵たち。その凄惨な現場を見て、完全にビビリまくり。。。そんな中、ランボーが立ち上がりました!ビビった傭兵たちに『ムダに生きるか、何かのために死ぬか、お前が決めろ!』 ”Live for nothing, or die for something.”ってヤツですよ。うぉぉ、これ超訳だなぁ。
軍の敷地から乱痴気騒ぎと大雨に乗じてボランティア団を助け出す。意外とあっさりと。あ、サラを助ける時のランボーの攻撃は凄かった。首を絞めてるのかと思ったら、首の肉を掴んで、ベリって、剥がしました。。。ギャー!
朝になって異変に気づくミャンマー軍。気づくの遅いよ。でも、車があるからこれまたあっさりと追いつくわけです。敵を引きつけるため、サラを仲間に預け一人になるランボー。つーか、一人になったら最強!さすが一人軍隊。走るの速いし。
ランボー、持ってる武器は地雷1個。え?何する気?と思ったら、スゴイです。昔の戦争の遺物、不発弾に地雷を設置して、そこに軍隊丸々おびき寄せてドッカーンです。これマジすごかった。その後もガトリング砲をぶっ放し、仲間のピンチを救い、最後は敵の親玉もグサっといきました。
あ、ちなみにマイケルは生き残ったよ。ランボーの殺人を咎めてたくせに最後は自ら人を殺してたよ。戦場は人を変えますね。ほんと。
故郷に帰る理由がないと言い放っていたランボーが帰郷する印象的なシーンでエンドロール。これはランボーシリーズの完結ってことですね。多分。
・ランボー 最後の戦場@映画生活
私の男
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主人公の腐野花と養父淳悟の背徳に満ちた半生の物語。タイトルの”私の男”とは淳悟のことなのだが、この男同様に何だか捉えどころのないストーリーだった。何かどんよりとしたジメーっとした何とも言えない陰鬱さばかりが残る作品。うーん、直木賞作品かぁ。。。
全体は章を重ねるごとに過去に遡る形式になっている。なので、最初の章で物語の結末は見えてしまう。あれ?最初の章の年月が2008年6月ってなってるぞ。えっと今まさに2008年6月なんだけど、この作品の発表ってもっと前だから、未来の年月に設定した意図って何かあるのかな?
ちなみに最初に物語の結末は見えてしまっているが、曖昧な書き方でうまく謎を残しているので先(というか過去)が気になってページが進む。ただ、結局は中途半端に謎が残ったまま終わってる感じもしないでもない。
この遡り形式は微妙に違うけど映画『メメント
で、結局のところ、最後まで淡々と過去に遡っていっただけで、そこに決定的な何かがあるわけでもなく、筆者の意図が分からないまま終わってしまった感じ。なんか消化不良。。。
(オンライン書店ビーケーワンより)
【直木賞(第138回)】優雅だが、どこかうらぶれた男。一見、おとなしそうな若い女。アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか。この世の裂け目に堕ちた父娘の過去を圧倒的な筆致で抉りだす。『別册文藝春秋』連載を単行本化。
まずは第1章、花が美郎と結婚する話から始まる。何故育ちが良さげな美郎が暗い陰鬱とした生活を送ってきた花と結婚することになったのかが解せない。また結婚後に淳悟はどうなったのかも気になるところ。本当に死んだとは思えない。
第2章では美郎と花の出会いが明らかになる。美郎が花の自宅付近で見た怪しげな男の正体は? また、その男が発した「"それ"は隠れて暮らしている。」の意味は? また謎が残った。
第3章では第二の殺人が起きる。そして、花の自宅付近で美郎が見た男の正体とその男の言葉の意味が明らかになる。そして花の隠された過去も。キタでは何が起きたのか? また謎が。。。こればっかり。。。
第4章はこの作品の肝だ。ここで花と淳悟の人生を狂わせた出来事の詳細が明らかになる。この出来事が起きるまでは花も淳悟も普通の生活を送っていた。これまでも何度か花が口にしてきた「骨になっても淳悟と離れない」といった話の意味も分かった。つーか、えっと親子でした。もう尋常じゃない絆で結ばれている二人。それにしても大塩のじいさんが不憫だ。。。
第5章、第6章ではさらに遡る。ここからは花と淳悟の背徳の関係の核心に迫る。ただ、概ね予想通りの内容で、淳悟が花の中に母親を見ていたというところ以外は、新たな発見はなかった。つーか、「おかあ、さぁん」には鳥肌が立った。キモイ。。。小町が淳悟を諦めて東京に出たのもうなずける。
というわけで、よく分からんまま終わってしまった。最後の一文、「この手を、わたしは、ずっと離さないだろう。」ってのも結果が矛盾してるし。やはり、第1章の後、第0章が欲しいなぁ。
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