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ノー・マンズ・ランド

★★★★★


派手な戦闘シーンはないのに、戦争の惨さ、無意味さ、人間の性などが滲み出てくる作品。
途中までハッピーエンドを期待していたけど、実際ハッピーエンドだったら単なる駄作になっていたはず。

(「Oricon GE」データベースより)
1993年、ボスニアとセルビアの中間地帯<ノー・マンズ・ランド>に取り残されたボスニア軍兵士とセルビア軍兵士の姿を通して、戦争の愚かさを浮き彫りにした作品。監督は長編デビューとなるダニス・ダノヴィッチ。


ボスニアとセルビアの中間地帯ノー・マンズ・ランドに取り残された両国の兵士、ニノとチキ。さらにツェラは死体と間違われて、体の下に除去不可能な地雷を仕掛けられている。当然のようにいざこざが始まるが、元々は同郷の同年代の青年同士ってことで途中で打ち解け始めたりする。

両陣営からの要請で国連防護軍が救出に向かうが、国連防護軍は民族紛争には不介入というスタンスのため基本的には何もできない。マルシャン軍曹の独断で彼らの救出劇が始まるが、その時の軍曹の言葉「戦争に中立はありえない。傍観も加担と同じだ。」のセリフはこの映画で一番印象に残った言葉。かといってアメリカのように利権のために積極的に介入するのもダメだし、難しい問題だ。

結局、徐々に打ち解けてきたニノとチキだったが、国連防護軍や野次馬マスコミなどの外野介入で一触即発状態に。

最後は何とも言いがたい、やるせなさ感が漂う結末に。。。
もう何か理屈とかじゃなく、とにかく戦争はダメっていう思いだけが残る。

ノー・マンズ・ランド@映画生活

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シリアナ

★★★★


難しすぎる。。。予備知識があればもう少し理解できたかも。
ひとことで言ってしまうと石油利権絡みの映画ってことになるんだが、そんな簡単に片付けられるものじゃなさそう。

(「eiga.com 新作映画評」より)
「トラフィック」でアカデミー賞脚本賞を受賞したスティーブン・ギャガンが、全米ベストセラーとなったノンフィクション「CIAはなにをしていた?」(新潮社刊)を元に映画化した社会派群像劇。CIA工作員、アラブの王族、米国の石油企業、イスラム過激派テロリストら石油利権の周辺にうごめく人間たちの運命をドキュメンタリータッチで描く。ウィリアム・ハート、クリス・クーパー、アマンダ・ピート、クリストファー・プラマーらが共演。


ストーリーは石油利権に絡んだ巨大石油会社の合併話を中心に進んでいく。CIA諜報員、石油会社の弁護士、エネルギー関連アナリスト、中東国家の王子兄弟、中東の労働者などの各伏線ストーリーが平行して進行していくのだが、切り替えが早すぎて、難しい上に忙しい。しかも最後には見事に1つに収束するんだけど、最初は全くバラバラなストーリーなので、何が何だかさっぱり分からない。中東の方々の顔の見分けがつかないのも難解さに輪をかけてたかも。。。

そもそも"シリアナ"というのは、ワシントンのシンクタンクで実際に使われているイラン、イラク、シリアがひとつの民族国家になることを想定した専門用語らしい。アメリカ的にはこういう扱いにくい国家をまとめて扱いやすくしちゃいたい、といったところらしいが、イスラム教の別宗派をくっつけようなんてのは傲慢もいいところ。

この映画で分かったのは、世界の石油の4分の1を消費するアメリカにとって、石油の扱いひとつで国家レベルの非常事態になるということ。それだけに石油利権は重要視されるし、それ絡みの汚職も絶えないんだろう。また、アメリカは石油保有国が民主化してしまうのは実は困るらしい。よく考えてみたら確かにそうだ。民主化して石油保有国が商売っ気出したら、石油価格は高くなってしまうだろう。石油を安く買うためには石油保有国とうまく付き合う必要があるんだが、そのためには専制君主タイプの方が都合がいい。トップがおバカなら更にいい。映画でも民主化を進めようとした先進国帰りの頭の切れる王子がアメリカの暗殺対象となってしまった。

エンディングは結構衝撃的。アメリカの勝ちと思わせといて一矢報いられる。アメリカは裏でテロリストにミサイルを供給し、自分たちの阻害要因抹殺のためにテロを起こさせようとしてたんだが、そのミサイルの一つがアメリカに敵対心を抱くテロリストに渡ってしまう。最後はアメリカの勝利の象徴、巨大石油タンカーが自爆テロの対象となってしまう。

んー、難解な上に複雑に入り組んだストーリー。見た直後は消化不良気味なんだが、もう一度じっくり見たら、もう少し理解が深まるかも。



シリアナ@映画生活

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レッド・バイオリン

★★★★


娯楽要素はほとんどなく、完全な芸術作品として仕上がっている。映像や音楽はもちろん素晴らしいが、それよりも全体の構成の仕方が絶妙だった。

(「Oricon」データベースより)
17世紀のイタリアで誕生し、手にとる人々をその音色で魅了する伝説の名器“レッド・バイオリン”の4世紀にわたる旅をバイオリン奏者ジョシュア・ベルの演奏にのせて描いた作品。


ストーリーの主軸となるのは、レッドバイオリンが次々と所有者を変えながら場所と時代を旅していくもの。孤児院の天才バイオリン少年、ジプシー、イギリスの作曲兼演奏家、中国文化大革命と、それぞれのエピソードは若干描写が甘いと思うが、これらは現代のストーリーにつながる伏線になっていた。

そしてこの旅ストーリーの基点となるのは17世紀末イタリアのレッドバイオリン誕生のエピソード。製作者ニコロ・ブソッティの妻アンナが難産の末、命を落としてしまうのだが、レッドバイオリンにアンナの魂が宿り、長い旅が始まる。魂が宿る理由と”レッドバイオリン”たる所以が最後に明らかになるのだが、このタイミングも素晴らしかった。

旅ストーリーの終着と位置づけられるのが、現代のオークション会場でレッドバイオリンが出品され、現代における所有者が決まるというもの。旅ストーリーの合間にこの出品シーンが何度も繰り返し挿入されていて、初めは少ししつこく感じたが、これは各エピソードに関連する人物がオークション会場に来ていることを示すためだったみたい。

で、誰がレッドバイオリンを手にするのかと思ってたら、なんか呆気に取られるエンディングだった。これがちょっと残念といえば残念だけど、誰が手に入れてもしっくりこない気がするので、そういう意味ではこのエンディングは良かったのかもしれない。

それにしても、バイオリン1つに240万ドルって。。。すごすぎる。

レッド・バイオリン@映画生活

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ファイヤーウォール

★★★☆☆


タイトル『ファイヤーウォール』からはサイバーテロとかハッカーとか、そういった息詰まる頭脳戦を想像していたんだが。。。なんだこれ?単なる誘拐モノだ。状況やストーリー展開、奥さんが美人なところとかが『コール』に似てる。

(「Oricon GE」データベースより)
標的にされた銀行のコンピューター・セキュリティ専門家、ジャック。家族を人質に取った犯人は、銀行から1億ドル盗み出すよう指示をしてきた。強盗グループとジャックの究極の知能ゲームが、ここに始まる。


銀行システムへの侵入もソーシャルハッキングと呼ばれる、一見地味でアナログな方法なので少ししらけ気味だったんだけど、実際のハッキングなんて結構そういう地味な手法が多いと聞いた気もする。
ま、そこは映画なんだし、もう少し派手というかかっこいいハッキング手法を披露してほしかった。
ただし、送金に関しては非常にデジタルで、何千万ドルという大金がネット操作で瞬時に送金されてしまうシーンでは、デジタルの恐ろしさ思い知らされた感じ。

「計画穴だらけ」「犯人仲間割れ」「主人公の孤立暴走」など、誘拐モノとしてはおなじみの展開なので、特に真新しいこともなく、印象に残るシーンもなかった。ある意味、可もなく不可もなく、誘拐モノなのになぜか安心して見られる映画です。

あれだけ暴れまくって殺しまくっても、正当防衛と立証されるのか心配なんだが、その後のエピソードはなかったので、まぁ勝手にいい方に想像しろということなんでしょう。まぁ、銀行のアクセスログとか、秘書や部下の目撃証言など、いろいろ駆使すれば大丈夫なんでしょう。そう思うことにします。

あ、秘書役としてドラマ「24」クロエ役のメアリー・リン・ライスカブが出てたが、クロエと違う落ち着いた役柄だった。こんな役もこなせる人なんだとちょっと意外に思った。もっといろんな映画に出てほしい女優さんです。

ファイヤーウォール@映画生活

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逆境ナイン

★★★☆☆


不屈闘志キャプテン率いる全力学園野球部があらゆる逆境に立ち向かい甲子園を目指していく学園ムービー。といっても超おふざけギャグ映画。そのバカっぷりはかなりすごく、邦画ではNo.1かもしれない。
少林サッカーに酷似していて、主人公の玉山鉄二がチャウ・シンチーに見えてくるほど、見た目も演技もソックリだった。原作を知らんので、原作自体が少林サッカーに似ているのか、映画だけがそうなのかは分からないが。。。

(「Oricon GE」データベースより)
校長から廃部を言い渡された弱小野球部のキャプテンとそのメンバーたちが、さまざまな“逆境”に立ち向かいながらも甲子園出場を目指す姿を描いた、島本和彦原作のコミックを実写映像化した作品。玉山鉄二、堀北真希、田中直樹ほか出演。


最初の30分くらいはノリについていけず、一応笑えるんだけど、何か見ていてキツかった。多分、アツ苦しさだと思う。特に最初から全開の校長先生演じる藤岡弘、あたりが。。。(←この人、芸名に読点「、」がつくのね。。。)
後半の1時間はノリにも慣れて、かなり笑えたんだけど、映画としての評価はあまりできないかなぁ。。。

一番ウケたのは「透明ランナー制」。これにはマジで涙が出そうになった。
高校野球三重県大会決勝戦9回裏で、112対0で負けていて、しかもチームメイトは全員怪我でプレー不可能。この絶体絶命の逆境の中、どうするんだろうと思ってた矢先、球審が「透明ランナー制」と宣言。
透明ランナー制は子供の頃の野球でやっていたけど、ルール自体は全国区でも呼び方は全国区じゃないと思ってたからビックリだった。

他にもココリコ田中の「それはそれ、これはこれ」や堀北真希の「自業自得」などの言葉ウケもあったけど、最後の「透明ランナー制」で全部吹っ飛んだ感じ。
まぁ、とにかく笑えたんだけど、映画としての評価はやっぱり低い。透明ランナー制でプラス1としても評価3といったところ。
でも、何かまた笑うために見たいと思わせる不思議な映画かも。

逆境ナイン@映画生活

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県庁の星

★★★★


県庁エリート公務員が民間スーパーに研修で派遣され、スーパーを、そして自らを改革していくサクセスストーリー。

(「MARC」データベースより)
小学校の時からずっと成績優秀、品行方正。役人根性全開の県庁のエリートが、田舎のスーパーにやって来た。手に汗握る、役人エンターテインメント! サラリーマンも身につまされる役人意識構造改革ストーリー。


映画を見る前に原作本をと思って読んだが、映画予告編からの印象とはかなり違った。一番の違いは柴先コウ演じる二宮さんの設定。うーん、こっちはおばさんキャラでした。子供も二十歳だし。。。確か映画の二宮さんは「年下のパート」という設定だったはず。

全体は3部構成になっていて、部を追うごとに主人公野村(県庁さん)の心境が変わっていくのがよく読み取れて、読んでいて気持ちよかった。
第1部では寂れたスーパーに配属され、民間の考え方にも馴染めずに腐り、第2部では役人ならではの自分なりの考えで行動し、他の従業員と衝突しながらも何かを掴みかける。そして、最後の第3部では役人気質がすっかり抜け、お客様や周囲の従業員をきちんと見て、ルールよりも必要性を考えるようになる、といった流れ。ほんと分かりやすい。
個人的にはやはり第3部が読んでいて一番楽しかったので、この部分をもう少しボリュームアップしてほしかった。もしくは研修後のエピローグをもう少し長くしてほしかったなぁ、と。まぁ、これはこれで絶妙のバランスだとは思うけど。。。

それからもう一つ、裏主人公の二宮さんが息子との信頼関係を修復していくという裏ストーリーも平行して進んでいって、こっちはこっちで良かった。二宮さん、スーパーでの働きぶりは認めるところなんだけど、家庭での息子に対する考え方はちょっとなぁ、という感じでした。(息子も息子なんだけど)まぁ、これが最後はスッキリとした感じで良かったです。

あと、実際のスーパー内部はこんなヒドイとは思わないけど、何となく地元のスーパーの見方が変わりそうな気も。あと役所なんかも。。。

まぁ、何はともあれ、いろんな意味で早く映画が見たくなる本でした。

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突入せよ!「あさま山荘」事件

★★★★★


1972年の連合赤軍あさま山荘事件をモチーフに現場指揮官の苦悩を描いた実話ドキュメンタリー映画。
犯人グループ側については全く描かれておらず、警察サイドの内部事情にのみひたすら焦点を当てている。
そこに違和感を覚える人がいるかもしれないが、だからこそリアリティが増し、感情移入しやすい映画になったんだと思う。

(「Oricon」データベースより)
日本映画選りすぐりのベストセラー作品が廉価版で登場!1972年、日本中を揺るがした凶悪事件“あさま山荘事件”を「金融腐蝕列島 呪縛」の原田眞人監督が映画化。役所広司、宇崎竜童、篠原涼子ほか出演。


それにしても警察内部の縦割構造は予想以上にひどかった。
まず事件発生直後、長野県警だけでは手に負えないだろうという後藤田警察庁長官の判断で、警察庁から指揮幕僚団(幕僚長に丸山昂警視監、補佐役として佐々淳行警視正)が派遣されたが、長野県警側はこれに真っ向から対立。武器類だけよこせという長野県警側と反安保学園紛争で実績がある警視庁機動隊投入を提案する指揮幕僚団側とで主導権争いが。。。

そうこうしているうちに長野県警の警備不備などから民間人が1人狙撃され死亡。その他いくつかの長野県警側の問題が露呈し、主導権は指揮幕僚団側へと移っていった。

印象深かったのは会議室内の席順。長野県警側が指揮幕僚団側の席順も決めるんだが、普通は警視監、警視正などの格付けで席順を決めている。しかし、警視正が何人かいるとその中の序列がまた難しい。
同じ警視正でも、役職が警備局付警務局監察官だったり、警備局調査課理事官だったりと何かよく分からず、結局は警視正同士の会話の中から序列を判断し、あわてて席順を変更したりしてたのが結構笑えた。

あと、佐々淳行氏が会議室で「我々は人質の命はもとより・・・」と発言したシーンはかっこよくてすごい好きなシーン。
それからこの会議室で気になったのは、なぜ、長野県警の人はあんなにタバコを吸いまくってたんだろう。分からないまま。。。

その後、いよいよ突入段階に入ると、今度は警視庁機動隊の第2機動隊と第9機動隊が功名争いで対立。ここまで縦割構造なんだ。。。と非常に呆れたというか驚いた。

突入場面で一番印象に残ったのは、第2機動隊隊長が撃たれ(後に死亡)、急遽副隊長が指揮を任されるものの、極度のプレッシャーからか呆けてしまって、全く指揮ができなくなってしまうところ。人間極度のプレッシャーにさらされると、ああなってしまうものなのかと思った。

まぁ、佐々淳行氏の自画自賛映画と言ってしまえばそれまでだが、現場指揮官の苦悩がよく描かれていて、プロジェクトを率いる仕事をしていると似たような境遇になることもあり、個人的に勉強になるし、共感できる映画。もう4〜5回は観てると思う。

突入せよ!「あさま山荘」事件@映画生活

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プロフィール

Author:ザッキー
映画とか結構いろいろ見るんですが、とにかくものすごい勢いで忘れます。。。
日記は続いたことがないんだけど、とりあえず自分の健忘症のためにもガムバッてみようかと。。。
つーか、ガムバりすぎてネタバレしまくってます。すみません。。。

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