zakky's report
忘れっぽい自分のために。。。 映画や本などの備忘録です。 感想というよりも備忘録がメインなので、かなり長いし、ネタバレしまくりです。。。すみません。
涼宮ハルヒの溜息
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ハルヒシリーズ、さっそく2作目。。。やべぇ、かなりハマった。。。
今回は前作『涼宮ハルヒの憂鬱
例によってハルヒの常識ハズレのパワーが炸裂し、キョン以下SOS団のメンバーが疲れ果てるという構図だ。
まぁ、前作のインパクトが凄かっただけに、それと同等の衝撃はなかったけど、普通に面白かった。ハルヒのツンデレっぷりも相変わらず絶妙だし、宇宙人・未来人・超能力者の対立構図なんかも見え隠れして、次巻以降への伏線も盛りだくさんだ。
ぬおぉぉ、、、早く次が読みたい。
(「BOOK」データベースより)
宇宙人未来人超能力者と一緒に遊ぶのが目的という、正体不明な謎の団体SOS団を率いる涼宮ハルヒの目下の関心事は文化祭が楽しくないことらしい。行事を楽しくしたい心意気は大いに結構だが、なにも俺たちが映画を撮らなくてもいいんじゃないか?ハルヒが何かを言い出すたびに、周りの宇宙人未来人超能力者が苦労するんだけどな―スニーカー大賞“大賞”を受賞したビミョーに非日常系学園ストーリー、圧倒的人気で第2弾登場。
さて、今回は、いや前回もだが、朝比奈みくるがカワイそうなくらい大変な目に合っている。映画撮影のためとはいえ、すごい恥ずかしい格好(キョン曰く、完全無欠100%フルーツ果汁なまでのウェイトレス姿)で市内を練り歩かされ、さらに本人も知らないうちに目から本物の殺人ビームとか出しちゃうし、、、 ピチピチウェイトレスのコスプレってだけで十分恥ずかしいのに、池に落とされ、スケスケ(キョン曰く、マッパよりヤバイ状態)になっちゃうし、、、
そのみくるだが、谷口によると彼女は北高の天使様、男子学生の拠り所とのこと。うーむ、そうだったのか。そういえば、谷口がAAランクプラスと最高評価を与えていた朝倉涼子は実は宇宙人でキョンを殺そうとしたっけ、、、 みくるも実は、、、ってことはないのだろうか? あの殺人ビーム、「昨日はごめんなさい。あたし、知らないうちに化学兵器を発射してたみたいで・・・」って言ってたけど、実は知っててやってたってことはないよな?(汗)
何か古泉によれば、朝比奈みくるがこんなカワイそうな立ち位置で愛らしい姿なのはキョンを篭絡するためらしいし。実は計算高い女なのか???
とまぁ、朝比奈みくるの話はこれくらいにしておいて、次は長門有希のことを。谷口によれば長門も隠れファンが多いらしく、谷口自身も彼女が眼鏡をやめたのを残念がっていた。キョンがいうところの眼鏡属性ってヤツだな。
ちなみに彼女はクラスでほとんど喋らず、彼女が一言でも喋るとその日はいいことか悪いことが起きるとさえ言われてるとか。ある意味すごい存在だ。
前作ではイマイチ彼女のよさが分からんかったのだが、今回は何となく分かってきた気がする。異常なまでの無口、無表情、無感情な彼女が、クラスの出し物で着る黒マントとトンガリ帽子を気に入って(るかどうかは不明だが、、、)着ていたのはなかなか愉快だった。彼女にも着るものの好き嫌いとかってあるんだろうか??? そういえば前作で休みの日に不思議探索に集まった時は唯一私服じゃなく制服で来てたっけ。
それに最後の方ではキョンに対して迷うような表情も見せたり。実は無表情を装っているだけなのか、と思った。いや、それともハルヒ達と付き合うようになって徐々に感情が芽生えてきたとか???
それから古泉についても少々。彼は相変わらず爽やか笑顔で小難しい話を延々と喋っていた。前作の人間理論とかは結構好きな話だったけど、今回のは正直ウザかったなぁ、、、 面倒だからちょっと読み飛ばしたが、重要な話だったらどうしよう(汗)
その古泉によれば、宇宙人、未来人、超能力者、はたまた他の勢力は、常に血みどろ抗争を繰り広げているとかいないとか、、、 うーん、古泉も最後は冗談だと言っていたが、どうなんだろう。。。 そういえば、みくるも古泉の言うことは信用しない方がいいとかってキョンに告げ口してたしな、、、 SOS団は仲のいい集まりに見えてたんだが、実はハルヒという重力に引き寄せられて微妙なバランスで成り立っているのかもしれない。
まぁ、この辺は次回以降、さらに明らかになってくるんじゃないかと思っている。最後の方に伏線っぽく出てきた話だし。
というわけで、暗い話はこれくらいにしておき、今回のメインの話題、映画撮影について書こう。ハルヒの思いつきによって、映画を作ることになるワケだが、みくるが未来からやってきた戦うウェイトレス役で、古泉が超能力少年役、そして長門が宇宙人役というハルヒの絶妙なまでの配役が明らかになる。まぁ、ここまで絶妙な配役になったのは、実はキョンがハルヒに3人の正体を教えていたからだ。といってもその場ではキョンの言うことを全く信じていなかったので、教えたことにはならんのだが、、、 それでもちょっとは願望というか引っかかりというか、何かあったのだろう。
ハルヒが腕章をいつもの「団長」から「監督」につけかえ、日を追うごとに「大監督」、「超監督」と自ら格上げしていくのだが、そのボルテージの上昇に合わせて、超常現象を巻き起こし始める。どうやら映画の世界でこうあって欲しい、というハルヒの願望が現実世界に反映されているようだ。普通の土鳩が白い鳩や絶滅したリョコウバトになったり、秋なのに桜が満開になったり、猫がしゃべったり、、、メチャクチャになる。リョコウバトといえば伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り
で、古泉はこの異常事態の収拾には、ハルヒに現実と映画の区別をつかせる必要があると。ハルヒも当然そんなことは分かっている筈だが、どこかで願望があり、それが現実化していると。なので、それを収めるにはハルヒ自身に映画と現実は違うということをはっきりと認識させ、そういう映画にしなければならないという。古泉は映画のストーリーを夢オチにすれば全てが丸く収まるというが、ハルヒが映画のストーリーを夢オチにするなんて了承するはずもなく、、、
そこで、キョンの起死回生の解決策が炸裂。それは、映画のエンディングにハルヒ自身のナレーションで、「この物語はフィクションであり実在する人物、団体、事件、その他の固有名詞や現象などとは何の関係もありません。・・・」と入れること。しかも二度も言わせて、最後はハルヒが「あたりまえじゃないの」とまで言い切っている。このオチは本当に見事。夢オチよりもさらにきっちりと明快に解決した。
思えば、このハルヒの実在化パワーはすごく、毎月1度のクラスの席替えでも、毎回キョンの後ろの席になるらしい。キョンを好きなのは周知の事実だが、なぜに後ろ??? 普通は隣同士を希望するよな。後姿フェチとか後頭部フェチなんだろうか。。。
それにしても、今回の実在化パワーで一番ヤバかったのは前述のみくるビームだろうか。実際、キョンは死にかけたし。長門の咄嗟の機転でビームの出本であるカラコンを奪ったから事なきを得たが、、、 そういえば、粒子加速砲とか凝集光とか、あとは荷電粒子砲、反陽子砲、ライフルダート、マイクロブラックホールとかいろいろ名前が出てきたが、どれもよく分からんかった。。。いろいろあるんだなぁ。
さっきも書いたセリフだが、みくるのこのセリフはほんとウケた! 「昨日はごめんなさい。あたし、知らないうちに化学兵器を発射してたみたいで・・・」 うーむ、こんなセリフを言って許されるのはみくるくらいじゃないだろうか。何せみくるの飲みかけのウーロン茶は「神のウーロン茶」らしいからな。
やべ、何かいろいろ書きすぎた。長い、、、まだ書き足りないんだが、、、
えっと、みくるの友達で鶴屋さんってのも出てきたな。何かこれまた美少女。つーか、この本、女の子は軒並み美少女なんですが、、、 まぁ、鶴屋さんの場合、美少女+天然ハイテンションというスゴイ組み合わせだが、、、 友達のみくるが困っていても結構楽しんでいる。タイプは違うがハルヒに似た感じがする。けど、どうやら彼女は普通の人種みたいだ。例のまだ出てこない異世界人ってワケでもなさそうだし。つーか、ちょっと思ったのは異世界人ってのはもしかして、読者のこと???と思ったんだが。んなワケないよな。そのうち出てくるんだろうな。 あ、ちなみにこの鶴屋さん、旧家のお嬢様のようだ。あまりお嬢様っぽくないのだが。
それから、今回の一番萌えポイントを書き残しておこう。前述の鶴屋さんがハルヒと共謀して、みくるの飲み物にテキーラを仕込む。で、酔っ払ったみくるに傍若無人な振る舞いをするハルヒに対し、キョンがキレるわけだ。
今まで何だかんだ文句を言いながらも自分に味方してくれたキョンが本気で怒ったことで、ハルヒが落ち込んでしまう。 で、結局はキョンが折れて部室に声をかけにいくと、ハルヒはどうやらキョンの好きなポニーテールにしていたようだ。キョンがきてすぐに解いてしまったが、、、 うーん、さすがはツンデレ姫。分かってらっしゃる。
最後に気になるポイントを書いておくと、、、やはり、宇宙人、未来人、超能力者のそれぞれの関係が今後どうなっていくのか。
古泉の説明によれば、長門は他の宇宙人端末(古泉たち『機関』は「TFEI端末」と呼んでいる)と違って何かあるらしいし、みくるも愛らしい女の子を装っているだけらしい。でも、前作で出てきた大人版みくるも正確は悪くなさそうだったが、、、
一方、長門の説明によると、みくるがこの時代にやってきた目的は、ハルヒを誘導して、みくるのいた未来時空間を守るためだという。確かに古泉の説明とも一致する部分がある。みくるは愛らしい女を装って、唯一ハルヒを制御できるキョンを篭絡している、という筋書きだ。ただ、前作でみくるがした時間概念の説明がしっくりこない。みくるはこの時間平面で何をしてもみくるのいた時間平面には何の影響も及ぼさないと言っていた筈だ。そして、これもみくるがウソをついていたと考えると辻褄が合ってしまうのだが、、、 マジでヤバイ女なのか???(汗)
それからこれで本当に最後なんだが、、、三毛猫のオスが貴重だってのを初めて知ったよ。どうでもいいか。
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涼宮ハルヒの憂鬱
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つ、ついに、、、ライトノベルに手を出してしまった。渋谷のブックオフでライトノベル150円均一セールなんてやってたもんだからつい、、、(汗)
今までも目にする機会はあったんだけど、萌え系=くだらん、けしからん、って感じで避けてた。が、ちょっと立ち読みしてみたらこりゃスゴイ。すぐハマった。つーか、基本的には学園ドタバタモノって感じなんだけど、随所に妙に哲学的な話が出てきて、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]
内容はまぁ、、、なんだろう? とにかく涼宮ハルヒというちょっと変わった女子高生が好き勝手やって、それに振り回される仲間たちの面白おかしい学園生活を綴った学園SFモノって感じか?
とにかく無茶苦茶な設定なのにかなり計算しつくされていて、無理がありそうで無理がない。いや、あるか。でも、とにかくスゴイ面白い。調べたら既刊9冊、まだ続いているそうだ。というか、9冊目の『涼宮ハルヒの分裂』以降、3年ほど出てなくてちょっとした騒ぎになってる模様。よく分からんが自分が9冊読み終わる前に出てくれるのを祈る。
(「BOOK」データベースより)
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし…と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた―。第8回スニーカー大賞大賞受賞作。
とりあえず、軽く登場人物の覚え書きを。。。
涼宮ハルヒ
言わずと知れた本作品のスーパーヒロイン。ツンデレ姫。SOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)を発足させ団長に就任。本人は気づいていないが世の中を自分の意のままに変える能力を持っているらしい。その証拠に彼女が望んだ宇宙人、未来人、超能力者が次々とSOS団に集結している。ただし、異世界人だけは来てないのが気になるといえば気になる。
キョン
本作品の主人公、なのかな??? 本編は彼の一人称過去形の語りで綴られている。本名は明かされず、キョンという名前をもじったあだ名で呼ばれている。ハルヒに選ばれた人間らしい。もしかして異世界人なのかも。ハルヒのツンデレに翻弄され、いつも愚痴をこぼしてはいるが、実際はそれほど悪い気はしてないようだ。
朝比奈みくる
SOS団のマスコット的キャラ。ハルヒ曰くいわゆる一つの萌え要素。可愛くて小柄で胸が大きいという理由でハルヒにスカウト(というか拉致)されSOS団に入団。ハルヒに言われて(というか、自ら望んで?)部室ではメイドのコスプレをしている。実は涼宮ハルヒの能力を監視するために未来からやってきた未来人。
長門有希
銀河を統括する情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。要するにハルヒが望むところの宇宙人。文芸部員として文芸部室にいたが、その部室がSOS団に占拠されたのに伴い、そのままSOS団に合流した。が、それも長門の計算によるものだと思われる。情報統合思念体が注目する涼宮ハルヒを監察している。最初その設定を知るまでは、ただの暗い女の子なのかと思ったが宇宙人だから感情表現が乏しいってことらしい。よく分からんが。
古泉一樹
ハルヒが望んだ謎の転校生としてやってきて、SOS団に入団する。が、それだけでなく、実はハルヒが望むところの超能力者でもあり、ハルヒの鬱憤がたまると現れる閉鎖空間で神人を静める能力を持つ。いつも爽やかに難しいことを喋っているが、正直キャラ設定がよく分からなかった。
と、こんな感じだろうか。以上5人がSOS団のメンバー。その他の登場人物としては、ハルヒと同じ中学だった谷口、キョンと同じ中学だった国木田、優等生だと思ったら実は長門と同じ宇宙人だった朝倉、、、くらいか。
それにしても女の子3人の設定が絶妙すぎる。とにかくギャップ萌えをふんだんに使いまくっている。まずはハルヒのツンデレ。どっちかというとツンに寄ってる、というかはっきりしたデレは出てこないんだけど、随所に見え隠れするデレが絶妙。ツンデレはツンとデレが同じ強さじゃダメってのがよく分かった。
次にみくる。ハルヒに拉致されての登場シーンからして素晴らしい。初対面のキョンに「それからあたしのことでしたら、どうぞ、みくるちゃんとお呼び下さい」とは、、、ありえん。。。 さらにすごいのが彼女は他のメンバーより年上という設定。このギャップ萌えはなかなかスゴイ。
最後に長門有希。最初は暗い女の子かと思いきや、宇宙人で感情表現が乏しいだけだった。ところが、最後の方で少しだがキョンに対して自己表現をするシーンがあり、このギャップ萌えが見事だった。パソコンのモニタ越しに打った「わたしという個体もあなたには戻ってきて欲しいと感じている」「また図書館に」というメッセージはかなり衝撃だった。
というわけで、萌えについてはそろそろ終わりにして、いくつか気になったことを書き残しておこう。
古泉が人間理論について話した時の内容がちょっと気になった。「なぜ宇宙は、こうも人類の生存に適した形で創造されたのか。重力定数がわずかでも小さいか大きいかしていたなら、宇宙がこのような世界になることはなかったでしょう。あるいはプランク定数が、あるいは粒子の重力比が、まさに人間にとってうってつけとしか言いようがない値をとっているゆえに世界があり、人類もある。不思議なことだとは思いませんが?」と言っているが、そういえば昔この手の話は聞いたことがある。でも、何かこれって逆じゃないのかな、と思ったり。要するに宇宙が人類に適した形で創造されたから今のような人類がいるのであって、違う形で宇宙が創造されていれば、そっちではその宇宙に適した知的生命体が生まれ、そいつらも今の人類と同じように「なぜ宇宙はこうも我々に適した形で創造されたのか」と考えるんじゃないかと。。。ん?これって巡り巡って人間原理の説明になってしまうのか? 個人的に人間理論は納得しかねるのだが、、、
それから未来人みくるの時間平面の話もちょっと引っかかった。「時間というものは連続性のある流れのようなものでなく、その時間ごとに区切られた一つの平面を重ねたものなんです」「時間と時間との間には断絶があるの。それは限りになくゼロに近い断絶だけど。だから時間と時間には本質的に連続性がない」 いやいやいや、それはおかしいだろ〜。時間と時間に連続性がなければ、情報が引き継がれないワケで、それだと因果律が成立しなくなる、、、と思ったんだが、次の言葉でやっと理解した。「時間は連続してないから、仮にわたしがこの時代で歴史を改変しようとしても、未来にそれは反映されません。この時間平面上のことだけで終わってしまう。何百ページもあるパラパラ漫画の一部に余計な落書きをしても、ストーリーは変わらないでしょう?」 なるほど、時間平面と時間平面は断絶しているけど、時間平面上での時間は連続しているってことなのか? そう理解することにしよう。まぁ、この考えって、『ドラえもん
以上の2点は今後のストーリー展開にも関連しそうなので、ちょっと注意しておきたい。
あとはもう一つ、古泉が気になることを言っていた。ハルヒがSOS団を作ったのはキョンがそそのかしたからだって言った後に、「まあ、それだけが理由ではないのですが」とひとこと添えている。ん???キョン以外に理由があるのか??? ちょっと気になる。しかもこのセリフの後、古泉も意味深に口を閉ざしているから、何かあるのは間違いないんだけど、ちょっと分からなかった。これは続刊で明らかになるところなのか??? それとも自分の読み落としなのか???
というわけでいろいろ疑問や矛盾もはらみつつ、次巻以降が非常に楽しみになってきた。早くブックオフにいかねば。。。
そういえば、最後の閉鎖空間の出来事だけど、キョンはいつの時点で現実に起きたこと、夢ではなかったと理解したんだろうか? 登校してきてハルヒのポニーテールを見たときかな? それともプロローグでの古泉、長門、みくると話した時なのかな? まぁ、いつでもいいんだが、、、ハルヒは夢だと思ってるみたいだし。
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東京島
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32人が無人島に漂着するサバイバルストーリー。これだけならなんてことない普通の話なんだけど、この32人のうち女性がたった1人という設定が興味を引く。
実はこれは実際に昭和19年に起きたアナタハン事件がモチーフになっており、この事件では1名多い33人だったが、女性は同じく1人だったとか。
アナタハン事件の方は、唯一の女性だった20代の和子を男達が奪い合う構図となり、32人の男のうち帰国できたのは19人だったという。ちなみに和子は先に1人で帰国している。
さて、こちらの『東京島』の方は一体どうなるのか?
Amazon.co.jpのレビューを見るとかなり酷評されてるけど、人物描写とかがうまいし、物語が本当に予想外に展開するので個人的には楽しめた。予想外過ぎてダメって人が多そうな気がする。
(「BOOK」データベースより)
32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か?いつか脱出できるのか―。食欲と性欲と感情を剥き出しに、生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読者の手を止めさせない傑作長篇誕生。
東京島と呼ばれるその島にいる人間は日本人と中国人に大別される。日本人集団は唯一の女性である清子と彼女をとりまく男達がそれぞれの役割を持ち、オダイバと呼ぶ海岸を中心にいくつかの集落に分かれて生活を営んでいた。一方の中国人集団はホンコンと呼ばれ、リーダーのヤンを中心に結束し、狩猟や道具作りなどサバイバル生活にいち早く順応していた。さらにそのどちらにも入れない嫌われ者のワタナベはトーカイムラと呼ばれる謎のドラム缶廃棄場で暮らしていた。
それにしても参ったのは唯一の女性の清子が40代後半だということ。しかもこの女、非常にずる賢くて、とにかく自分が一番大事、自分さえよければ平気で人を裏切るし、時には権力者に卑屈に接する。自分が唯一の女性という稀少価値を活かし、とにかく生き延びようとする。色気も全くなし。
最初はちょっとひいたが、この生への執着がないとサバイバルできないのも事実だ。
興味深いのはホンコン達と日本人の適応能力の差。日本人が最低限の食事をするだけで余力を文化活動にまわす一方でホンコン達は本格的な狩猟活動に精を出し、かなりいいもの(といってもトカゲとかだけど、、、)を食べていた。
島からの脱出についても日本人達は救助を待つスタンスだったが、ホンコン達は自らの手で筏を作り自らの力で脱出を企てる。
そのホンコン達の脱出計画が安定していた島の生活に亀裂をもたらすことになる。
清子はホンコン達の脱出の話を聞くと、日本人の誰にも相談せずに一緒に着いていく。しかし島を囲む海流は非常に強く、即席の筏では脱出できなかった。何日にも渡る大海原での漂流の後に辿り着いたのは元の東京島だった。ホンコン達は仲間を半分失い、清子も命からがら戻ったが、裏切り者として虐げられる結果に。清子の不在中に森郡司が日本人の圧倒的リーダーに君臨していた。そして、森の号令の元、清子の富と権力の象徴だった家は荒らされ、持ち物は軒並み盗まれていた。
ここから島の情勢は二転三転する。男同士で夫婦生活を営む者が出たり、極限状態で気が触れる者が出たり、二重人格になる者が出たり、、、ワタナベはさらにイカれてくるし、島全体が絶望的な閉塞感の中、極限状態に陥っていく。絶対的リーダーだったはずの森が出し抜かれたり、比較的まともだったオラガが狂ったり、、、
そんな中、まず東京島脱出を果たすのは何と嫌われ者のワタナベだった。嫌われ者故にたった一人でトーカイムラに追いやられていたのが功を奏し、不法投棄に来た不法船に拾われたのだった。そして当然のことながら、ワタナベは他の島民の存在を隠して自分一人だけで脱出してしまう。
正直、このワタナベの脱出劇は意外だった。食料が全く無いワケでもないのに、貴重な紙を食べたり、変な発疹が身体にできたりして、ちょっと人間的に壊れ始めてたので、このまま息絶えるものだと思っていた。脱出シーンもてっきり死に際に幻を見てるんだと思っていたが、何と生きて脱出成功してしまった。
さらに終盤には何とフィリピン女性の一団が漂着する。彼女らのボートをホンコンらが修理し、いざ脱出という時にフィリピン女性チームとホンコン達の中で叛乱が起き、リーダー格のマリアとヤンが置き去りとなる。その混乱に乗じて脱出に成功するのが清子だ。
実は清子はこの時、既に双子のチキとチータを出産しており、女の子のチキと共に脱出を果たす。そして島に取り残される側は人質として男の子のチータを奪う。チータを奪えば、清子は必ず我が子を取り返しにくるはずだ、という考えだったのだが、清子に母性は全くなかった。
衝撃のエンディングは、清子の脱出劇から10年以上経過していた。チータは森とマリアに王子として育てられ、島のリーダーの跡継ぎになっていた。何と島には王国が出来上がっていて、チータ以外にも子供達がいた。マリアを始めとしたフィリピン女性が数人取り残されたため子供が増えたわけだ。やはり女性は偉大だ。
ちなみに島民の間では清子とチキは死んだものとして弔っていたが、ホントにそう思っていたのかどうかは謎だ。それからヤンもひっそりと島で生きていた。はっきりとは書いてないが、どうやらチータはヤンの子らしい。つーことはチキもだが。
そして清子とチキだが、何と日本に戻り、豊かな生活を送っていた。清子は腕利き占い師として活躍し、チキはというと偏差値70台の私立中学に通いつつも、そんな自分をごくごく普通の平凡な中学生だと言ってのける女の子に成長していた。いや〜、偏差値70台は平凡じゃないと思うぞ。まあ自分で優秀とかいうのも変だが、ごくごく平凡とか付け足すのも変だ。というか、無人島で生まれた双子ってだけで平凡じゃないからな。
ま、チキとチータのどちらが幸せなのかは分からないけど、何かチキがいつか東京島に行ってみたいって言っているので、ぜひとも言ってもらいたい。
あと、最初の脱出者ワタナベだが、その後も何度か東京島周辺にやってきては島民をからかっているとか。。。アホだな、、、つーか、何かの拍子にもう一回遭難して東京島に戻ってもらいたい。でも島民は意外と優しかったりするから殺されたりはしないんじゃないかな。
笑う警官
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『警官の血
数年前に北海道警察で起きた組織ぐるみの汚職事件をモチーフにしているらしいが、これが本当だとすると警察って、、、という感じがしてしまう。でも、身内に甘い体質ってのは昔から言われてるからなぁ、、、 こればかりは大ナタ振るったくらいじゃ変わらんのかもなぁ、、、
これ、元は『うたう警官』だったのを文庫化に伴い分かりやすくするために『笑う警官』に改題したとか。余計分かりにくい、、、つーか、『うたう警官』のが分かりやすいよ。。。同名の有名作品『笑う警官
それから本作品は角川春樹の11年ぶりの監督作品として映画化も決まっている。公式サイトで予告ムービーが公開されているが、佐伯役の大森南朋がなかなか雰囲気でていた。
(「BOOK」データベースより)
札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始めたのだったが…。北海道道警を舞台に描く警察小説の金字塔、「うたう警官」の文庫化。
主人公は北海道警察大通警察署刑事第一課の佐伯宏一警部補。無実の罪で道警の射殺対象にされた盟友津久井巡査部長を救うために有志を集めて非公式な隠密捜査を敢行する。
冒頭、警察組織に疑いをかけられ、先が望めなくなった警察官が拳銃自殺をするシーンがプロローグとして挿入されている。最近も警察官の拳銃自殺のニュースがあったと思うが、もしかしてこういう組織絡みの自殺だったりするのかも。。。ちょっと怖いな。
そして本編、まずはミス道警にも選ばれた美人婦警の水村が道警がアジトとして使っていたマンションで絞殺体となって発見される。
間もなくして水村のかつての交際相手で北海道警察本部生活安全部銃器薬物対策課の津久井巡査部長が被疑者として浮上。間もなくして不自然な形で津久井射殺命令が発令される。
この動きにきな臭いものを感じた佐伯が有志の警察官を集めて独自調査に乗り出す。
実は佐伯と津久井はかつてタイ人娼婦人身売買事件の潜入捜査で生死を共にした仲だった。死に直面した重圧の中、互いへの揺るぎない信頼感が生まれていた。だからこそ佐伯は独自調査に乗り出したワケだし、八方塞がりとなった津久井もまた佐伯に連絡してきたのだろう。
佐伯率いる有志軍のミッションは、津久井を翌朝の道議会百条委員会に無事出席させること。実は津久井はこの会で道警の不祥事に関する重要な証言をする(うたう)ことになっていた。どうやら道警はこれを阻止するために津久井を消そうとしているようだ。
マジか?と思ったが、実際、過去に起きた郡司警部による拳銃麻薬不法所持事件では、郡司の証言内容によっては道警全体の裏金事件へと発展する可能性もあり、裁判の際には郡司の口を塞ごうとする動きから、防弾ガラスで囲って守るという厳重警備が敷かれたこともある。つまり裁判所は道警による郡司暗殺を現実的な脅威と判断したワケだ。
タイムリミットは16時間後。「真犯人を挙げるためには、ずいぶん短いし、津久井さんを守り通すには、結構長い時間ですね。」とは小田の言葉だが、個人的には津久井を匿うのは楽そうに感じた。うーん、この辺は警察からの逃亡経験がない自分には想像が及ばないのかも。
さて、有志軍の主要メンバーだが、なかなか多彩だ。若い新宮、ベテラン駄洒落の植村、水村殺害事件の初動捜査に当たった町田、紅一点小島といった面々。そこに道警本部だが気概のある長正寺警部らも絡んだりして、難攻不落の本部を崩していく。
それにしても佐伯の指揮官ぶりは見事だ。必要な情報を小出しにし、しかも各メンバーに個別の情報を与えることで万が一の情報リーク時に出元を割り出す仕組みまで作っておく徹底ぶり。
実際、何故か津久井の潜伏先とした小田の弟の部屋に警察が貼り込んだり、重要情報がリークされているようだ。ちなみに佐伯の巧みな采配によって、津久井は別の場所に匿われており無事だったワケだが。
そして最後の難関、百条委員会会場への津久井入場の場面はなかなかの緊迫感だった。携帯電話で巧みに各メンバーを操り、道警本部の裏を、いや裏の裏までかいて津久井を百条委員会会場に送り込む。その過程でついに裏切り者のあぶり出しにも成功。その裏切り者はまさかまさかの植村だった。うーん、あの駄洒落おじさんだったとは、、、ベテランだけに道警への愛着心は強かったのだろう。
それから水村殺しの真犯人だが、道警本部生活安全部長の石岡だった。郡司事件の不祥事対応として警察庁が送り込んできた警察庁キャリア。文科省キャリアの妻と子を東京に残して単身赴任してきており、そこで水村と愛人関係となっていた。SM趣味に走ったりして楽しんでいたが、水村の過剰な要求に耐え切れずに殺してしまった。佐伯に自首を促されたが、自殺を選んだ。うーん、、、こんな身の滅ぼし方って、、、
というわけでそれなりにボリューム感があったが、それほど中だるみもなく、一気に結末に向かう疾走感あふれるストーリーだった。タイムリミットものは疾走感が命だからな。
GOTH モリノヨル
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あの乙一の代表作『GOTH
何か映画版『GOTH[ゴス]
これで1600円はちょっと小説目当ての人にはイタイ。
(Amazon.co.jpより)
乙一『GOTH』6年振りの最新作!
第3回本格ミステリ大賞受賞のほか「このミステリーがすごい!」第2位など話題をさらい、合計100万部を誇る乙一の代表作「GOTH」。2008年12月20日から全国公開される映画「GOTH」の試写を観てインスピレーションを受けた乙一が、急遽、「GOTH」の後日談と言える新作小説を書き下ろした。
単行本刊行から6年、執筆時から7年ぶりのことであり、旧作を振り返らないことで知られる乙一にとって、今回の書き下ろしは非常に稀有なことといえる。
順番が逆だけど、まずは写真集の感想を。うん、ま、いいんじゃね。ちょっと生身感が出ちゃってて森野っぽさが足りない感じもするけど、すでに映画化されてるんだから今更何を言っても始まらんし、、、 あ、モデルの高梨臨さんはすごくキレイな人です。『侍戦隊シンケンジャー
本題の小説の方ですが、こちらはボリューム少ないけど楽しめた。あの森野夜タンの不思議っ娘ぶりも、主人公「僕」の不気味な冷淡さも健在だった。
7年前に起きた少女殺人事件の遺体発見現場に足を運んだ森野夜。そこで彼女は運悪く7年前の事件の犯人に出会ってしまう。そして、森野は犯人とは知らずに、その男に写真撮影を頼んでしまう。といっても当然普通の写真なんかじゃなく、7年前の事件の被害者になりきっての記念写真だという。どういう思考回路なのか分からんが、それが森野夜タンだ。
一方、お相手をすることになった犯人の方はというと、普段はカメラマンをやっている男だが、何かカメラの被写体が演技をするのが気に入らんとかで、少女に塩化カリウムを注射して死体を撮影するというトンデモ野郎だ。さらに追加して、その死体の写真を見て気を安らいでるというトンデモ変態野郎だ。本人は殺したくはないが、カメラの前で演じられるのはもっと嫌だから仕方なしに殺しているとか、何とも意味不明な言い訳をしているが、世間的にはシリアルキラーに分類されるんだろう。
7年前の殺人現場で、その事件の犯人とその事件の死体になりきる少女という最強タッグが組まれたワケだ。
まずは夜タン持参のデジカメで、夜タン死体なりきり撮影タイム! これまで数々の殺人鬼を魅了してきた夜タン。この撮影会でまた一人の殺人鬼を虜にしてしまったようだ。
撮影も無事(?)終わり、犯人の車で送ってもらうことになった夜タン。淡々としてるように見えて、一応警戒心は持っているだ。唯一の友達である「僕」にメールで相談することに。メールでは顔文字 (^_^;) を使う意外な一面も。
さて、相談を受けた「僕」は冷静沈着そのもの、的確な指示メールを返し、それにより、夜タンは男から逃げだすことに成功。そして森野が残した携帯電話を介して「僕」と殺人鬼がコンタクトをとることに。
森野を本物の死体にして撮影しようと考えた殺人鬼だったが、「僕」の巧みな戦略で諦めることに。この対決は終始相手を圧倒した「僕」に軍配が上がったようだ。仮に夜タンが本物の死体となって撮影されたとしても、「僕」はそれを悲しむのではなく、ただその死体写真を見たがるという常軌を逸した壊れっぷり。これにはさすかの殺人鬼をも身震いしたようだ。
ちなみに夜タンはこの一連の出来事はただのナンパだと思っているようだ。うーむ。。。
こんな「僕」と森野夜の日常を綴った短編でした。(汗)













